「世界にひとつだけの花」という歌がありますが、当センターは「世界にひとつだけの精神・神経センター」です。
世界には類似の医療機関がないわけではありません。例えば、ドイツのミュンヘンにあるマックスプランク研究所があります。しかし、この研究所はほとんどが研究中心であり、病院もありますが、うつ病の診療中心です。また、ほとんどが精神の研究であり、神経疾患の研究はほとんどありません。米国のNIMH(国立精神保健研究所)の場合も精神領域のみの研究機関です。当センターのように、精神・神経・筋・発達障害を同じ病院、研究所で診療・研究しているのは極めてユニークかつ希少です。
ナショナルセンターの使命は、まだ解決できていない疾患の病因解明、治療法の確立、モデル医療の開発などにあります。また、これらの研究を進めるために必要な基盤研究を進めることも使命に含まれます。したがって、これからは今まで以上に2つの研究所(神経研究所、精神保健研究所)とセンター病院が緊密に連携して、ナショナルセンターの使命を果たすことに力を注ぎます。
過去数年をかけて、当センターの将来構想が検討され確定しました。これをもとに新病院の建築計画がスタートしました。数年後には新病院が完成する予定です。
また、平成22年度にはナショナルセンターの独法化が決まっていますが、独法化後もナショナルセンターとしての役割(精神疾患、神経疾患、筋疾患および発達障害に係る医療並びに精神保健に関し、調査、研究および技術の開発並びにこれらに密接に関連する医療の提供、技術者の研修等を行う)を担って行きます。
新しいセンター構想を実現し、脳の病気、こころの病気、筋の病気などを克服することを目指して職員一同力を合わせてゆく所存です。
国民の皆様の一層のご支援とご協力を心からお願い申し上げます。
平成20年4月1日
総長 樋口 輝彦