統合失調症の原因はまだはっきりとはわかっていません。遺伝的要因は影響するといわれていますが現在のところ決定的な遺伝子は見出されていません。つまり統合失調症は遺伝病ではありませんが「発病のしやすさ」が遺伝する病気といえます。また環境的要因は発症の引き金となりえますが、統合失調症の本質的な原因とはなりえません。統合失調症は脳内の神経伝達物質の異常が原因と考えられています。主にドーパミンやグルタミン酸といった伝達物質の関与がいわれていますがその詳細なメカニズムについてはいまだに不明な点も多く存在します。近年発達してきた脳画像においてもいくつかの統合失調症に特有な症状が報告されていますが、診断ガイドラインに応用できるほどの一致した見解は得られていません。

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