統合失調症は経過中に気分が落ち込む、やる気が出ないといった抑うつ症状や反対にやたらにハイテンションになるといったことがあり、病状によっては躁うつ病に似た症状が出現します。また躁うつ病も病勢の激しいときには幻覚妄想状態となったり思考がまとまらず反応が乏しくなる(昏迷状態)ことがあります。両方とも精神科の病気ですが、治療法が異なるのできちんと鑑別(区別して診断を分けること)しなければいけません。青年期に事例化する人格障害や発達障害の患者さんの中には妄想と紛らわしい訴えをして.統合失調症との鑑別が難しいことがしばしばあります。高齢期に出現する妄想的訴えや認知症に関連した妄想についても統合失調症との鑑別が必要です。またアルコールその他の物質乱用による精神障害、てんかんや頭部外傷・一部の身体疾患でも統合失調症様の症状が出現するため鑑別が必要です。これらの症状は原因が何であれ治療が必要となるので専門的な医療機関における診察と検査をお勧めします。

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