せん妄とは,急性に発症し,意識が朦朧としている状態で,幻覚や錯覚が出現し,時に運動興奮し,注意が集中せず,症状が動揺します。意識が混濁しているため,その間の記憶は傷害されています。肺炎などの体の病気などがきっかけで,急性の脳障害であるせん妄が起こります。治療は,せん妄の原因を治療するほか,幻覚や興奮に対して薬物による鎮静を行います。
 高齢者がある日突然、「いないはずの人の姿が見えると言って騒ぐ、辻褄の合わないことを言い、意思の疎通が出来ない、興奮して動き回り、落ち着かず夜も寝ない」などの症状を示す場合は、せん妄の可能性があります。この場合には、早急な治療が必要です。すぐに一般内科、老年内科のある病院を受診することをお勧めします。

閉じる

© NCNP