昭和初期から1960年代まで広く使われていた古い睡眠薬(バルビツール酸系睡眠薬、非バルビツール酸系睡眠薬)は大量に服用すると死亡するなどの問題がありました。しかし、現在使われている睡眠薬(ベンゾジアゼピン系睡眠薬、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬)は病院で処方される薬の中でも最も安全な薬のひとつで、致死量は数千錠~数万錠で、これだけの量を一度に服用することは不可能です。常用量の範囲内でしたら、長期間飲み続けても効果が弱くなることはなく、重篤な依存も起こりません。

 量が多いと、夜に起こったことを思い出せなかったり、翌日もうろう状態になったりすることがありますが、このようなことが起こるのは薬が効いている間だけで、薬が身体から抜けてしまえば障害を残すことはありません。
 寝酒は寝つきだけがよくなりますが、睡眠後半で眠りが浅くなり、かえって質の悪い睡眠となります。連用すると、効きが低下し、依存を形成します。肝臓や神経系にも害を及ぼします。

 市販の睡眠改善薬は抗ヒスタミン薬で、風邪薬や花粉症の薬の眠くなる成分です。やはり連用すると効かなくなります。3週間以上不眠が続いている場合は、医療機関から処方される睡眠薬を服用して下さい。

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