多発性硬化症(MS)に関しては遺伝子の一致した一卵性双生児でも発症する確率は30%程度であることと、15歳以下の時期に高緯度で過ごしたかどうか発症する確率が高くなることから、遺伝子的背景は30%程度で、環境要因が70%程度とされています。世界中で主要な疾患の遺伝的素因を調査した研究(GWAS; genome-wide association study)において多発性硬化症でも自己免疫疾患に関する遺伝子の関与が指摘されていますが、それぞれの遺伝子が発症に関与する割合はわずかであり、それらが複数合わさって発症しやすさが高くなるにすぎません。視神経脊髄炎(NMO)に関してはまだ充分な解析がされていませんが、少なくとも遺伝しやすい疾患ではありません。

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