多発性硬化症(MS)は15~40歳の比較的若い年代に起こりやすく、やや女性に多い(1.2~1.5倍程度)という特徴があります。世界的にも日本国内でも緯度の高い地域ほど頻度が高いと言われており(日照時間やビタミンD摂取量の問題と想定されています)、風邪などのウイルス感染が契機となることも多く、環境因子の関与が大きいと思われます。現に他の自己免疫疾患の一つである炎症性腸疾患の患者数が大きく増えているのと同様に多発性硬化症(MS)の患者数も大きく増えており、腸内細菌の組成変化による免疫のバランス変化が発症に大きく関与するといわれています。
 視神経脊髄炎(NMO)は多発性硬化症に比べ10歳程年齢が高く、圧倒的に女性に多い(ほぼ9割)という特徴がありますが、割合的には欧米は少なくアジアで高い(日本では5-50%で、南ほど高い)という傾向があり、患者数の地域差は少ないとされています。
 いずれもストレスや疲労、発熱、出産、低気圧などで悪化しやすいという傾向があります。

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