毎日たいへんですね。この時期に多動を呈する状態はいくつか知られています。いくらしつけても効かないのであれば、「発達障害」の範疇でお子さまをみていく方がよろしいと思います。
 当科では、診断のための検査をいくつか行い、現状を評価してから治療を行うかどうか決めます。多動が治まる治療薬があるとよく本に出ています。当科でもたくさんの患者さんに使用しております。この薬はおそらくリタリンだと思います。日本では小児の多動性障害に対して認可されておらず、平成19年12月以降は使用できなくなりました。しかし、これに代わるお薬が開発されましたのでご安心ください。ただし、多動性障害がある方全員によく効くわけではないことを予めご理解ください。
 この薬剤は安易な処方はいたしません。使用開始時期は小学校入学後が多いです。というのは、多動は自然治癒傾向が強いもので1年たつと何もしなくとも非常に変化することもあるからです。
 それと小学校前は多少多動でも日中活動に大きな問題を起さないことも多いからです。さすがに学校に入りますと「立ち歩き」状態は非常に目立ちますし、本人も困るし周りの人も困るので治療を考慮することになります。
 現時点で多動以外のトラブルが起きているのであれば、その理由をよく調べる必要があります。周りの人が本人の特性を理解するだけでもトラブルは減ることが多いです。もちろんお母様お一人で安心してゆっくり買い物に行く方法もあるはずです。そのような対策を講じないうちからの安易な薬物治療はお勧めいたしません。

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