多発性硬化症の検査として最も重要なのはMRIという画像検査です。MRIでは脳・脊髄・視神経などの病変を明瞭にとらえることが可能で、多発性硬化症の診断に必須であるばかりでなく、病気の進行や治療の効果を判断するのにも有用です。脳や脊髄の中を循環している脳脊髄液(髄液)を採取して、様々な物質を測定することも必要となります。またMRIなどの画像検査では正常と思われる部分にも潜在的な機能異常が認められる場合があり、これを見つけるためには神経線維の伝達を評価する「誘発電位」という検査が役立ちます。

 小児では、MRIで多発性硬化症と似た所見を示す病気が数多くあるということも問題となります。具体的にはウイルスによる脳炎、白質ジストロフィー、脳血管傷害などがあり、これらの病気を否定するための検査も併せて行う必要があります。

 当院では多発性硬化症の診断に必要な検査設備が整っており、診断確定や治療方針決定のための検査入院も受け付けております。また様々な小児神経の病気の方を診察してきた経験に基づき、正確な診断を心がけています。

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