慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(CIDP)とは、末梢神経が「脱髄」と呼ばれる現象によって傷害され、運動や感覚の機能が慢性的に低下する病気です。末梢神経はミエリンという鞘によって覆われていますが、血液中の免疫細胞が本来守るべき自分の体のミエリンを誤って攻撃してしまうために、ミエリンが壊れ、このため末梢神経が正常に働くことができなくなってしまうことが原因と考えられています。末梢神経や手足を運動や感覚の伝達を担っていることから、運動障害(歩行できない、手足に力が入らない)や感覚障害(痛みや熱さの感覚がわからない)などが現れます。これらの症状が急速に出現する場合はギラン・バレー症候群と呼ばれますが、CIDPの場合は症状が2カ月以上にわたってゆっくり進行するのが特徴です。

 CIDPは成人ほど多くはないものの小児期にも発病します。小児では、感染症が引き金となって発症することが多いと言われています。CIDP以外に小児期に運動や感覚の障害があらわれる病気として、遺伝性ニューロパチーと呼ばれる病気があり、CIDPと遺伝性ニューロパチーを区別するのは必ずしも簡単ではない場合があります。

 小児の多発性硬化症は進行が比較的遅い面はあるものの、再発を繰り返すことによって徐々に症状が進行していきますので、早い段階から長期的なビジョンを持って適切な治療を選択していくことが重要です。当院では治療と同時にその効果判定や副作用評価も綿密に行い、患者様一人一人の状態に合わせたオーダーメード治療を提供します。

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