2024年度

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3月

令和6年能登半島地震JRAT活動報告2(2024.2.17−2.19)
令和6年能登半島地震JRAT活動(2024.1.15−1.17)

2024年1月1日に起こった令和6年能登半島地震で、一般社団法人 日本災害リハビリテーション支援協会(Japan Disaster Rehabilitation Assistance Team; JRAT)の被災地支援が継続して行われています。当院身体リハビリテーション部所属の加藤太郎理学療法士が、JRAT中央対策本部のロジスティック要員(1月15日(月)〜1月17日(水)派遣)に続き、石川県被災地域のJRAT現地対策本部支援を拝命し活動してきました(2月17日(土)~2月19日(月)派遣)。

石川県金沢市にある1.5次避難所(いしかわ総合スポーツセンター)のJRAT現地対策本部ロジスティック要員として、避難所における災害リハビリテーション支援に従事しました。1.5次避難所の位置付けは、ホテルや病院、福祉施設など生活や介護の環境が整った2次避難所に入るまでの一時的な避難所とされています。しかしながら、実際は多くの要介護高齢者が、円滑な2次避難所への移行ができずに長期滞在されていること、避難所の環境で生活不活発病等のリスクの高まりが課題となっています。

リハビリテーション関連職種による災害リハビリテーションの役割は終わっていません。

引き続き、支援を続けていく所存です。


国立精神・神経医療研究センター病院 令和 5 年度 病院研究発表会

原部長、上村作業療法士、阿部院長

国立精神・神経医療研究センター病院令和 5 年度 病院研究発表会が開催されました。

身体リハビリテーション科からは、以下2演題の発表を行いました。

・寄本恵輔第一理学療法主任ら

「30 歳以上の Duchenne 型筋ジストロフィー患者における医療と呼吸ケアの自然史について -当センター44 例の検討」、

・上村亜希子作業療法士ら

「デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者・家族を対象とした情報共有冊子作成の取り組み」

審査の結果、今回上村らの発表が最優秀賞に選ばれました。

<受賞発表の要旨>

「当院身体作業療法部門では、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)患者とその家族向けに、日常生活や社会生活に役立つ情報を提供する取り組みを行っています。これまでに、「就学・小学校編」、「車椅子編」、「高校進学編」、「就労編」、「日常生活編」、「住環境編」の6つのテーマに焦点を当てた冊子を作成しました。来院する患者や家族へ配布するとともに、病院のホームページでの公開も行っています。

DMDを含む希少疾患や難治性疾患の患者の実際の生活に関する情報や報告は少なく、診療現場では「周囲に同じ疾患を持つ人がいない。どのように対処しているか」という声を多く耳にします。当科では200名以上のDMD患者が定期的に通院しており、多くの患者から得られる具体的な日常生活や社会生活に関する情報を蓄積しています。これらの情報を集約し、分かりやすく発信することは、重要な役割の一つであると考えています。

この取り組みに対して、当科に通院するDMD患者・家族からは、有意義な情報であるとの感想が多く寄せられ、ホームぺージには予想以上にアクセスがあります。他院に通院、他県に居住するDMDの患者・家族、さらには地域の保健所からの問い合わせもあります。

これらの反響から、希少疾患を抱える患者や家族にとって、具体的な日常生活に関する情報提供が有益であり、必要とされていることが明らかになりました。

今後も希少疾患患者の事例を集約し、患者・家族にとって分かりやすい内容での発信を継続していきたいと考えています。」

以下のリンクからご覧いただけます。皆様ご活用お願いただけますと幸いです。

https://www.ncnp.go.jp/hospital/guide/reha-MD.html

1月

2024年1月1日に起こった令和6年能登半島地震において、現在、現地避難所(1次・1.5次・1次避難所含む)等を中心に、一般社団法人 日本災害リハビリテーション支援協会(Japan Disaster Rehabilitation Assistance Team; JRAT)のリハビリテーション医師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等の様々な専門職種が活動しています。当院身体リハビリテーション部所属の加藤太郎理学療法士が、JRAT中央対策本部のロジスティック要員として、1月15日(月)〜1月17日(水)の3日間派遣されました。

JRAT中央対策本部(東京本部)では、現地活動本部や石川県庁と連携し、①派遣者・派遣チームの募集・招集・リスト化・マッチング作業、②本活動におけるルール・マニュアルの作成、③委嘱状等の書類関連業務の調整、④様々な記録作業等の役割を担いました。

派遣は1次避難所から1.5次・1次避難所への移行期で、また災害関連死の増加のニュースが聞こえてきた時期で、リハビリテーション関連職種による災害リハビリテーションのニーズが増えている中で、多くの本部活動を担いました。

引き続き、本震災に向き合いたいと思います。