統合失調症

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統合失調症とは

統合失調症は、人口の約1%の人々が罹患する精神疾患で、幻覚や妄想などの陽性症状、意欲低下や感情表出の減少などの陰性症状、集中力・記憶力、計画の立案、問題を解決する力などが低下する認知機能障害が主な症状として知られています。その原因は現在でもはっきりと解明されていません。10代後半から30代に発症する方が多く、就学や就労などの社会生活の継続に多大な困難をきたすため、早期の診断と治療が重要です。発症当初は、うつ病や不安障害、発達障害などの他の疾患との区別がつきにくいこともあり、早めに専門の医療機関を受診することをお勧めします。治療は薬物療法や認知行動療法などの精神療法、生活技能訓練(SST)や認知リハビリテーションなどの心理社会的治療を組み合わせて行います。

統合失調症の症状

  • まわりに人がいないのに声が聞こえる(幻聴)
  • 嫌がらせをされている。盗聴されている。(被害妄想)
  • 周囲からじろじろ見られている(被注察感)
  • 自分の考えが周囲に漏れ伝わっている、筒抜けになっている(思考障害)
  • やる気がしない。行動を持続できない(意欲低下)
  • 喜怒哀楽に乏しい。他人と喜びや悲しみを分かち合えない(感情鈍麻)
  • 人と接することをさける(自閉)
  • 物忘れが多い。ミスを繰り返す。物事に取り組むが続かない(記憶力低下、注意・集中力低下)
  • 人より動作が遅く、時間がかかる。段取りよく物事を行えない(処理速度及び遂行機能の低下)

上記は症状の一例です。一つの症状だけで、診断できるわけではありませんし、すべてがそろわなければならないわけでもありません。
これらのうち複数の症状があり、就学や就労等の日常生活に支障をきたしているかも重要なポイントです。

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