令和5年（2023年）11月～令和6年（2024年）2月にかけて、公認心理師の実習演習に携わる教員や現場の指導者を養成するための講習会がはじめて開催されました。この講習会は、厚生労働省の補助事業として、公認心理師のさまざまな職能団体や心理臨床学会の先生方と一緒に実施したものになります。

　公認心理師制度は施行されてからまだ日が浅く、これから私たち自身で制度をよりよいものに成熟させていく必要があります。そして、そのためには公認心理師内部での連携 が不可欠です。講習会の実施に際しては「実習生を送り出す教員の先生方と現場で受け入れる指導者の先生方が一堂に会し、一緒に実習指導のスキルアップを図ること」、「立場や領域や流派などの違いを超えて、ともに未来の担い手の育成や、公認心理師のこれからの在り方ついて考えること」をコンセプトにしました。

　今回どのような講習会を実施したのか、どんな方から申し込みがあり、受講された方からの評価はどうであったのかを広くお伝えできればと思い、レポートを作成しました。これからの講習会をよりよいものにしていくために、そして公認心理師全体の養成や職業的発展につなげていくために、今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。