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精神科 概要

 精神科とは、“こころ”の病気に関わるすべてを対象とする診療科です。神経科や精神神経科という名称を使う医療機関もあります。

 私たちの健康は、“からだ”と“こころ”、両者を合わせた全体のバランスをほど好く調整することで保たれています。私たちは、暮らしの中で、食事や睡眠、そして運動などにも心を配り、健康を保つことに努めています。

 ところで、健康というと、私たちはとかく“からだ”の健康状態にのみ関心が傾きがちです。厚生労働省の「患者調査」(平成11年)によれば、わが国では、精神障害で入院治療を受ける人の割合(入院受療率)は、人口10万対263(約380人に1人)で、心臓など循環器系の疾患250と並んで最も高く、癌などの腫瘍性疾患134(750人に1人)の2倍、胃腸や肝臓など消化器系疾患66(1,500人に1人)の4倍です。このように、“こころ”の病気は一部の人が罹る特殊な病気ではなく、誰もが罹患する可能性のあるありふれた病気と認識すべきでしょう。

 脳は、人間の身体の一部ですが、“こころ”のはたらきを支える臓器の中で最も大切な器官のひとつです。したがって、私たちが自分の“こころ”の状態に異変を感じるときは、脳が故障寸前の状態になっている可能性があり、休息や薬を服用するなどの手当てを必要としていることが多いのです。脳は、よほどのことがない限りそう簡単には故障しないような仕組みになっています。ですから、異常のサインが出始めたら、早速手当てが必要です。“こころ”の病気も手遅れは禁物なのです。

 例えば、以下の様な時は、早目に近くの専門医を受診することをお勧めします。

眠れないことが三日間も続く…

 何かの拍子で眠れないことは誰にでもあります。しかし、通常は寝不足した翌日には良く眠れるものです。ですから眠れない夜が三日間も続くというのは異常です。

好物を見ても食べたいと思わない、口に入れても味気ない・・・

 こんな状態が続き、内科医で診てもらったが、特に異常はないと言われた。“こころ”の病気が食欲の異常として現れることはめずらしくありません。

迷惑をかけたわけでもないのに周囲から非難・排除されているようでつらい、腹が立つ・・・

 それまで頑張り屋だった人が、大失敗などをしたわけでもないのに、自信ややる気を無くしたり、逃げ出したくなったり、時には生きていくのもイヤになったりする。これは、明らかに“こころ”のバランスを失いかけているサインです。

何となく自信喪失で、心細い、希望がもてない、こんな思いは初めて・・・

 私たちは、時に、自分は何も悪いことをしていないのに、周囲から避けられたり、非難されたり、それが続くので、自分の思い過ごしとは考えにくい。

 こうした体験で悩むことがあります。人間の“こころ”のはたらき具合をセルフチェックやセルフモニタリングするのに役立つ“心の鏡”といった便利な道具は未だ発明されていません。この難点を補うために、「自分の“こころ”を映し出すことができない代わりに、『周囲が変化した、異様だ』と感じることで自分の“こころ”のはたらき具合の異常に気づく」、こうした仕組みが私たちの脳には備わっているようです。

 異常なのは自分か周囲か、このような深刻な事態に遭遇した時には、是非一度精神科の専門医にご相談ください。

 こちらにうつ病パニック障害のセルフチェック表があります。こころ”の健康状態を『自己診断』してみましょう。

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