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各診療科の募集情報

 国立精神・神経医療研究センター病院でのmECTの特徴は、1.ECTユニットという専用の治療室で行うこと、2.mECTマニュアルとクリニカルパスを使用していること、3.ECT実務者委員会が設置されていることの3点によって、mECTシステムが構築されていることです。

 ECTユニットと短パルス矩形波治療器、mECTマニュアル、クリニカルパスを組み合わせることにより、治療手順は標準化され、安全にmECTを提供できています。また、mECTの適応判断は、医師2名の判断に加えてECT実務者委員会が開催するECTクリニカルカンファレンスにより、全例について厳密に判断しています。

一般外来

 当院外来には様々な精神疾患の患者さんが受診され、急性期治療からリハビリテーション、社会復帰活動まで一貫した治療プログラムが行われています。研修を希望される若手医師の方は、指導医の指導のもとに外来の患者様の診療を通して、最新の薬物療法や精神療法まで研修を受けることができます。治験も活発に行われています。

統合失調症

 統合失調症は精神科領域における最も大切な疾患の一つです。当院には軽症の外来レベルの方から重症度が極めて高い方まで幅広い統合失調症の患者さんが受診されており、急性期治療からリハビリテーション、社会復帰活動まで一貫した治療プログラムが行われています。研修を希望される若手医師の方は、指導医の指導のもとで入院および外来の患者様の診療を通して、最新の薬物療法や修正型(無けいれん性)の電気通電療法から精神療法まで社会的ケアについて研修を受けることができます。また治験を含む臨床試験や画像知見等臨床研究についても活発に参加していただくことができます。もちろん精神保健指定医の症例の獲得や精神神経学会専門医制度の研修施設としても十二分な機能を持っていると自負しております。

精神リハビリテーション

 精神科デイケアでは治療共同体的なデイケア運営の方法を学ぶことができます。精神科作業療法においては、退院促進の流れの中での作業療法の実施・地域ケアへの適用、急性期・亜急性期患者への適用の工夫などの試行・実践に参加することができます。

電子けいれん療法

 修正型電気けいれん療法:(mECT)は、近年、その安全性の確立と治療効果の高さから、精神医療における有効な治療方法のひとつとして需要が高まっています。国立精神・神経医療研究センター病院にはmECT専用の治療ユニットが設置されており、全国でも最も多い年間約2000回のmECTの施術実績があります。当院におけるmECTは、mECTマニュアルを用いてその適応を厳密に判断しおり、さらにmECTクリニカルパスを使用することにより、標準化された治療手順を経験することができ、日本精神神経学会の精神科専門医制度の目標「修正型電気けいれん療法の実際と注意点を理解する」を自然に習得することができます。

 さらに、経験を重ねることにより、ECTの適応や導入の判断など全体の治療計画におけるmECTの位置づけを学ぶことができます。また、当院ではレジデント医師を対象としたクルズス、精神科病棟の医師及び看護師を対象とした技術講習会やmECTクリニカルパス講習会を定期的に実施しており、これらを受講することにより、よりハイレベルの技術や知識を習得することができます。当院は修正型電気けいれん療法を経験できる全国でも有数の施設のひとつといえます。

物忘れ外来

 当院は1994年に日本で初めて物忘れ外来を開設し、アルツハイマー病の早期診断に取り組んできました。認知症の外来診療、放射線部での神経放射線専門医による指導など認知症に関連した診療と臨床研究が可能です。また日本認知症学会の専門医などが修得可能です。

睡眠障害外来

 当院の睡眠障害専門外来ではあらゆる睡眠障害についての臨床経験を積むことができ、医師は日本睡眠学会睡眠医療認定医師、歯科医師は同睡眠医療認定歯科医師、臨床検査技師と看護師は同睡眠医療認定技師の資格を取得することが可能です。

 特殊検査として、外来では、在宅で携帯機器による簡易睡眠ポリグラフ、動脈血酸素飽和度測定、活動量測定、入院して終夜睡眠ポリグラフ、入眠潜時反復測定検査を行っています。治療は、在宅経鼻持続陽圧呼吸(睡眠時無呼吸症候群)、高照度光療法(概日リズム睡眠障害、季節性うつ病)、メラトニン内服療法(概日リズム睡眠障害)など、睡眠障害の専門的治療を行っています。

 臨床治験(不眠症、レストレスレッグス症候群、ナルコレプシーなど)、精神保健研究所における睡眠・生体リズム研究に参加して、修士号、博士号、さまざまな学会の専門医などを取得するための実績を積むこともできます。

てんかん

 てんかんについて興味がある若手医師の方は、当院のてんかん専門病棟でてんかんについて学ぶことができます。発作症状の理解には脳の解剖・生理学の知識を用いるなど神経科学的な思考法も要求されます。精神科の基本をマスターした後、もしくは次のステップに行く前にてんかん診療を経験しておくと、精神科医として人の心や脳に対する見方の深みが増し、将来にプラスになることと思います。

当院の精神科(脳外科、小児神経科も)は複数の熟練した専門医がおり日本てんかん学会の研修施設としての認定を受けています。また、カンファレンスはてんかん病棟独自のもの以外に各科合同カンファレンスがあり、他科への研修も可能です。ひとつの診療科に縛られない広い視野をもつことができるので、若い人には適していると思います。また学会活動に対し若手が参加することを積極的に支援しています。てんかんの専門医を取得したいと考える場合、精神科では症例数(50例)の確保がひとつの壁となりますが、当院ではこの点の心配もありません。

司法

 平成17年7月15日に医療観察法が施行され、司法精神医学が注目されています。当院は、医療観察法に基づく指定入院医療機関に指定され、国内でも最も早く司法精神医療の専門治療病棟(定床33床、保護室1床)を開設しました。

 この病棟の研修では医療観察法の対象者の治療に直接携わり、多職種チームが連携して行う医療を経験することができます。精神保健判定医の助手として医療観察法の入・通院審判や、医療観察法の医療必要性の鑑定に携わることができます。

 また、刑事責任能力精神鑑定には、様々な種類の鑑定がありますが、当院では3種類の鑑定に直接鑑定助手として関わり、自ら鑑定を行う能力を獲得することができます。3種類の鑑定とは、起訴前簡易鑑定、起訴前嘱託鑑定、公判鑑定です。隣接しているセンター内の精神保健研究所 司法精神医学研究部において、司法精神医学の研究に従事することもできます。

 司法精神医療の専門的知識・経験を持つ精神科医を養成することを目的とした司法精神医学レジデント研修コースも設置されております。当院での研修によって、精神保健判定医の資格が取得できます。この資格を取得すると、医療観察法の審判員となり、裁判に携わることや、医療観察法による治療必要性の鑑定をすることができます。

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