ホームレジデント・臨床研修研修プログラム・精神科コース > 各診療科の特徴

精神科 研修プログラム 各診療科の特徴

一般外来

 当院外来には、一日約400名の患者様が通院され、約30名の精神科医師が診療にあたっております。幅広いニーズに応えるべく、精神疾患・神経・筋疾患系の様々な病気の診断・治療・リハビリテーションを行っています。

 また当院では、質の高い医療を提供するため、一般外来での診療に加えて専門外来にも力を入れています。さらに、神経研究所、精神保健研究所との協力のもと、遺伝子や画像研究など生物学的な研究にも力を注いでおります。

統合失調症

 国立精神神経センター病院には多くの統合失調症の患者様が通院されており、約30名の精神科医師が診療にあたっております。

 特に急性期治療に重点をおき最新の知見に基づいた薬物療法、専用ユニットを用いた麻酔医の監視下における修正型(無けいれん性)電気療法などによる早期の急性期症状からの離脱と社会復帰を目標に掲げております。また亜急性期における心理的ケアや患者教育、精神科リハビリテーションにも重点をおいております。

 最近では他の医療機関からセカンドオピニオンの他修正型電気療法や臨床治験目的にて御紹介いただくケースが増加しております。また研究所との協力のもと臨床研究や遺伝子や画像研究など生物学的な研究にも力を注いでおります。

精神リハビリテーション

 当院の精神科作業療法とデイケアは古い歴史があり、わが国における精神科リハビリテーションの先導的な役割を担ってきました。現在わが国は「入院医療中心から地域生活支援中心へ」の転換の流れの中にあり、精神科リハビリテーションは、より個別的・計画的に実施することにより、地域生活能力の回復と地域移行・地域生活の質の向上に貢献することが求められています。そのため、精神保健研究所と連携し、退院促進研究(退院準備プログラムの実践等)、包括型地域生活支援(ACT)や認知リハビリテーションの研究などにも取り組んでいます。

電子けいれん療法

 国立精神・神経医療研究センター病院でのmECTの特徴は、1.ECTユニットという専用の治療室で行うこと、2.mECTマニュアルとクリニカルパスを使用していること、3.ECT実務者委員会が設置されていることの3点によって、mECTシステムが構築されていることです。

 ECTユニットと短パルス矩形波治療器、mECTマニュアル、クリニカルパスを組み合わせることにより、治療手順は標準化され、安全にmECTを提供できています。また、mECTの適応判断は、医師2名の判断に加えてECT実務者委員会が開催するECTクリニカルカンファレンスにより、全例について厳密に判断しています。

物忘れ外来

 当院は精神科医による診察,心理検査,神経放射線専門医によるMRIと脳血流SPECT脳画像検査を用いて,アルツハイマー病などの認知症の早期診断を行っています。検査と診断の後は地域の医療機関に継続的な診療をお願いしています。認知症の専門的診断センターとして機能しています。

 診療申し込みから実際の診察まで時間がかかります。高齢者が急変する場合は,脳血管障害やせん妄の可能性があります。一般病院などで速やかに脳血管障害、脳外科疾患、せん妄などの除外をしていただきますようお願いします。

睡眠障害外来

 睡眠障害は、睡眠中の呼吸異常による睡眠呼吸障害、睡眠と関連した不随意運動や感覚異常による睡眠関連運動障害、睡眠の調節機構の障害による中枢性過眠症、体内時計システムの障害による概日リズム睡眠障害、睡眠中の異常行動が起こる睡眠時随伴症、上記に当てはまらない不眠症に分類されます。睡眠障害の病態は多彩で、診断・治療には精神科、神経内科、呼吸器科、耳鼻咽喉科、歯科などの様々な領域が関連します。

 当院の睡眠障害専門外来では、あらゆる睡眠障害の診断・治療を行っています。一般の医療機関では診療が困難な中枢性過眠症や概日リズム睡眠障害の診療も積極的に行っています。季節性うつ病に対して高照度光療法を行っています。

てんかん

 国立精神神経センター(ncnp)には、てんかん専門外来およびてんかん病棟が開設されています。現在、国内のてんかん診療は、精神科のみならず、小児神経科、脳神経外科、神経内科などそれぞれに専門性を生かした診療が行われていますが、ncnpのてんかん診療はこれらの診療科の枠を超えた連絡・協力体制が確立されており、また毎週てんかんの合同カンファレンスも行われています。

 精神科、脳外科、小児神経科にそれぞれてんかん専門医が複数名在籍しており、層の厚さは国内でも屈指の施設です。

 精神症状を併発しているてんかん患者さんの場合は対応に苦慮されている医療機関も多いと思います。このような場合は精神科でケアすることになりますが、医療保護入院が可能で、てんかんの専門治療が行える病院は国内では当院のみです(H19年末現在)。また、てんかん検査としても、脳波、CT,MRIのみならず、ビデオ脳波同時記録、脳磁図、SPECT,PET、NIRS、EEG-fMRI同時記録など、現在、可能な検査はすべて行える施設でもあります。

司法

 当院は平成17年8月に施行された医療観察法に基づく指定入院医療機関です。国内で最も早く司法精神医療の専門治療病棟(定床33床、保護室1床)を開設し、医療観察法の入院対象者の専門的な治療を行っています。医師、看護師、作業療法士、臨床心理技術者、精神保健福祉士による多職種チーム医療により、疾病教育、認知行動療法、内省プログラム、物質使用障害プログラムなどの多くの治療プログラムを実施し、重大な他害行為を行った精神障害者の社会復帰を目的とした医療を行っています。

[ 前へ戻る ][ TOPへ戻る ]