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神経内科を目指す諸君へのメッセージ

 神経内科は、数ある診療科の中でも非常に特異的な位置にあります。それは、まず神経内科に特有な病気が診療の主体であることはまちがいないのですが、それだけにとどまらないことです。
 例えば心疾患、腎疾患、血液疾患などに伴う神経障害を通じて一般内科との強い関連あり、さらには頚椎症、脳腫瘍、網膜変性症、めまい発作、などを通じて外科、脳神経外科、眼科、耳鼻咽喉科など他科との診療上の連携が極めて重要な診療科であるということです。

 第二に、このような臨床上の広がりのみならず、神経内科は、基礎領域の研究成果とも極めて深い関連をもつ領域でもあることです。いわゆる脳科学や神経科学です。
 今、脳科学や神経科学は、分子遺伝学と高次脳機能学というミクロとマクロの両極端の方向へと大きく発展していますが、それらの成果を臨床場面に応用する時には、神経内科がそれを担います。

 その意味で、神経内科医は広く医学全般に眼を配りつつ弱者たる患者の味方になることができる『温かい心をもった医師』でなければなりませんし、同時に基礎研究の成果を十分に理解しその知識を臨床に応用することができる『臨床研究者』であるべきでしょう。

 臨床の最初のステップでかつもっとも重要なことは必要十分な病歴がとれることです。その上で正確な神経学的診察法により局在診断を行い必要な検査を依頼し治療を計画する必要があります。病歴をとること、診察法については十分な実地の訓練が必須です。また検査にしても実際にどのようにして検査がおこなわれた上でその結果がでているのかを知らないと十分な解釈ができません。いわゆるブラックボックスで、オーダーして結果をみるだけでは不十分です。
 当院では豊富な患者様を対象に実際に自分で病歴をとり診察をします。それに加え基本的なものから最新の検査機器がそろっており、実際に自分で検査を行ったり、特殊検査にたちあったりすることができます。最新の研究結果をいかした治療をするためにも正確な診断がまず必要です。
 これらの研修を通して、神経内科専門医に求められる神経疾患の診断・治療に関する知識と技術を修得し、社会に対して責任を持って独立した神経内科の専門的医療が提供できるようになることが目標です。

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