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第5回アジアオセアニアパーキンソン病・運動障害疾患学会で「Junior Award」を受賞

国立精神・神経医療研究センター病院 神経内科診療部医師 藤堂紘行
第5回アジアオセアニアパーキンソン病・運動障害疾患学会で「Junior Award」を受賞

2016年3月23日
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)

 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP,東京都小平市,総長:樋口輝彦)神経内科診療部(部長:村田美穂)レジデント医師 藤堂紘行が第5回アジアオセアニアパーキンソン病・運動障害疾患学会(5th Asian and Oceanian Parkinson’s disease and Movement Disorders Congress, 5th AOPMC)でJunior Awardを受賞し,2016年3月13日の特別口演後の受賞式典において表彰されました。

 アジアオセアニアパーキンソン病・運動障害疾患学会 (AOPMC)は、パーキンソン病・運動障害疾患学会(The International Parkinson and Movement Disorder Society MDS) の支部会であるThe International Parkinson and Movement Disorder Society's Asian and Oceanian Section (MDS-AOS)が2年に1回開催するもので、若手の優秀な研究者にTravel Grant及びJunior Awardを授与してその功績を讃えています。その第5回 (5th AOPMC)が、2016年3月11日‐13日にフィリピンのマニラで開催されました。

■受賞演題:Attenuation of antecollis increases the blood concentration level of the levodopa in patients with the Parkinson’s disease and related disorders.(パーキンソン病および関連疾患における首下がり治療によりL-dopa製剤の血中濃度が上昇する)
藤堂紘行,齊藤勇二,渡邉荘子,向井洋平,坂本崇,村田美穂(神経内科診療部)

パーキンソン病およびその関連疾患における首下がりは,薬物の飲み込みや通過障害などに悪影響を及ぼすことが考えられています.しかしながら,首下がりが薬物動態に与える影響を血中の薬物濃度を用いて検討した研究はありませんでした.藤堂医師らは首下がりを伴うパーキンソン病およびその関連疾患において,L-dopa内服後にL-dopa代謝産物の血中濃度を測定し,当院で行われている首下がり治療前後で比較した結果,首下がり治療後には最大血中濃度が治療前と比較して有意に高値になることを見出しました.また,一部の例では血中濃度の上昇に伴いパーキンソン症状が改善しました. 本研究結果は,首下がりの存在がL-dopaの薬物動態に影響を与えていることを薬物動態的に証明するものであり,首下がり治療による血中濃度の上昇によりパーキンソン症状が改善する患者が一定数存在しうることを示唆しています。

 

受賞の様子

<受賞の様子>

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