国立精神・神経医療研究センター
精神保健研究所
地域精神保健・法制度研究部

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【当事者と研究者が共同する研究に関する調査オンライン報告会】のお知らせ

国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所地域精神保健・法制度研究部では精神科医療領域における「研究への患者・市民参画(Patient and public involvement: PPI)」 に関する調査研究に取り組んでおります。 この一環として、当事者、家族、支援者、行政職員、研究者が一堂に会し、今後、精神保健医療福祉領域において必要な調査・研究活動についてグループインタビューを実施いたしました。この結果をご報告する調査報告会を下記の要項で開催いたします。

PPIはこれまでがんや難病の領域で先行していましたが、メンタルヘルス領域でも取り組みが始まっており、Natureやlancet psychiatryのようなトップジャーナルでPPIの手法を用いた論文が掲載される(Lloyd & White,2011)、また査読者に当事者を迎える(Boyce et al,2018)、というような動きが出てきています。国内でも日本医療研究開発機構(AMED)の研究開発申請書にPPI実施の有無について記載する欄ができるなど、将来臨床研究を行っていく上で不可欠なプロセスになり得ると考えられています。

PPIの詳細にご関心のある方は下記もご覧ください(AMEDのWEBサイトに遷移します)。
研究への患者・市民参画(PPI) https://www.amed.go.jp/ppi/
患者・市民参画(PPI)ガイドブック https://www.amed.go.jp/ppi/guidebook.html

もともと心理社会的支援は当事者やご家族との協働による活動を大事にしてきた文化・風土はありつつも、研究計画の立案から当事者と協働することを目指しているPPIはまだまだなじみの薄い概念であり、活動ではないかと思います。

なお、合わせて弊部で開発中の重症精神障害者の地域生活支援に関するエビデンス紹介サイト(コクランレビューのPLS和訳等を掲載予定です)についてもご報告する予定です。


当事者が望む研究の評価指標はどのようなものでしょうか?
研究者が考える研究の評価指標はどのようなものでしょうか?
当事者と研究者の共同は可能でしょうか?
私たちは、上記の問いに関する研究を続けてきました。
また、誰もがアクセス可能なウェブサイトも併せて開発中です。
この度、下記の日程で研究の成果報告をする予定です。
無料ですので、多くの方にご参加いただきたく存じます。

【開催要項】
日時:2021年3月20日(土) 13:00〜16:00
会場:Zoom (報告会用URLは後日送付予定)

本研修会は終了いたしました。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。2021年度実施の合意形成調査へのご協力もぜひよろしくお願いいたします。

参加申し込みの締め切り日:2021年3月10日(水)
ご参加をご希望の場合には、
参加申し込みGoogleフォーム
https://forms.gle/AdRs264VRz6uV46o8

にアクセスいただき 必要事項をご記入の上、ご送信くださいますようお願いいたします。
詳細につきましてはチラシのPDFもご参照ください。

ご不明点がございましたら、担当(塩澤・小川・阿部together.ncnp@gmail.com)にご連絡ください。

【引用文献】 Lloyd, K. & White, J.(2011).Democratizing clinical research.Nature,474, pp277–278. Boyce, N., Marsh, J., Wayman, C., Pinfold, V., & Kabir, T.(2018).Service user reviewers: extending peer review in The Lancet Psychiatry.The Lancet Psychiatry ,5,pp780-781.