社会活動
2010.07 派遣活動
口蹄疫発生に伴う「こころのケア」に係る宮崎県視察(金、鈴木)
論文発表
2010.05 論文掲載
Nishi D, Matsuoka Y, Yonemoto N, Noguchi H, Kim Y, Kanba S: The Peritraumatic Distress Inventory as a predictor for the subsequent posttraumatic stress disorder after a severe motor vehicle accident. Psychiat Clin Neurosci 64:149-156, 2010.
(要約)
周トラウマ期(心的外傷を経験している間とその直後の時期)の苦痛を包括的に評価するための自己記入式質問紙Peritraumatic Distress Inventory (PDI)を交通外傷患者に実施したところ、事故直後のPDIの得点は事故後1ヶ月時点のPTSD症状を強く予測しており、23点(52点満点)をPDIのカットオフ値とした場合、感度は77%、特異度は82%、陽性反応的中率は53%、陰性反応的中率は93%であった。これらの結果から、PDIはPTSDの予測因子として有用であることが示唆された。
2010.04 論文掲載
Matsuoka Y, Nishi D, Yonemoto N, Hamazaki K, Hashimoto K, Hamazaki T: Omega-3 fatty acids for the secondary prevention of posttraumatic stress disorder after an accidental injury: an open-label pilot study. J Clin Psychopharmacology 30(2): 217-219, 2010.
(要約)
外傷患者におけるPTSD二次予防を目的としたオープン試験を実施し、有効性と安全性を予備的に検討した。その結果、神経新生を促進する作用があるω3系脂肪酸はPTSD症状最小化に有効である可能性が示唆された。
2010.04 論文掲載
Suzuki Y, Takahashi T, Nagamine M, Zou Y, Biao Han B, Park JI, Hwue HG, Chen CC, Lin CC and Shinfuku N: Comparison of psychiatrists’ views on classification of mental disorders in four East Asian countries/area. Asian Journal of Psychiatry 3: 20-25, 2010.
(要約)
中国、韓国、日本、台湾における、精神疾患分類システムの使用状況を記述しこれらの国々における使用状況の類似点と相違点を明らかにし、これらの使用に影響を与える要因を検討した。それぞれの国と地域の精神科医を対象に、自記式質問票を配布し、精神疾患分類システム、とくにICDとDSMに関する使用状況、好み、現在の使用状況に関する意見に関する調査を行った。これらの国々と地域で、ICDとDSMの使用パターンは多様であることが明らかになった。中国と日本ではICDが日常的に用いられているが、韓国と台湾では、DSMのほうが普及していた。東アジアの精神科医たちは、これらの疾患分類システムをアジアで使用する際に、文化的相違による困難を感じていた。
2010.03 論文掲載
Kuriyama K, Soshi T, Fujii T, Kim Y: Emotional Memory Persists Longer Than Event Memory. Learning and Memory 17: 130-133, 2010.
(要約)
強い情動は扁桃体を介し記憶を強化するため、いやな出来事は長く覚えていると考えられており、神経機能画像で海馬と扁桃体の相互作用が示されている。しかし、実際にいやな出来事が長く残る明確な証拠は無い。本研究では、不快な情動と、出来事の記憶には乖離が存在し、出来事は忘れてしまいやすいが不快な情動は長く残ることを明らかにした。
講演
2010.05 講演
鈴木友理子:生涯を通じた健康づくり:成人期②(メンタルヘルス). 福島県立医科大公衆衛生学講義,福島,2010.5.28.
2010.04 講演
松岡豊:講師, MINIおよび評価尺度.「自殺対策のための戦略研究」.新規参加者研修会,東京,2010.4.3.
受賞
過去のトピックス
2010.03 論文掲載
鈴木友理子, 深澤舞子, 金吉晴: 保健師における災害精神保健支援に関する準備状況.トラウマティック・ストレス8: 45-53, 2010.
(要約)
保健師等ブロック研修会に参加した保健師を対象に災害時精神保健活動の準備状況に関する自記式調査を実施した。日常業務内でのトラウマ的出来事への対応として、身近な人の突然死(59.9%)、子どもへの虐待(49.4%)は比較的多かったが、自然災害(36.0%)等は多くなかった。また、精神健康危機状態への対応について、65%以上のものは「不安」、「どちらかというと不安」と感じていた。また、72.5%のものは、「災害時地域精神保健医療ガイドライン」(厚生労働省)の存在を「知らない」、「読んだことがない」と答えた。保健師の災害精神保健活動の準備性を高めるために、被災者への対応法などの具体的な基礎知識や支援技法の研修プログラムが必要である。
2010.03 論文掲載
鈴木友理子, 深澤舞子: 重度の精神疾患をもつ人をめぐる差別に関する経験:量的分析と質的分析. 日本社会精神医学会雑誌18: 310-320, 2010.
(要約)
重い精神疾患をもつ人びとが経験した差別や不利益を明らかにするために、差別とスティグマ尺度(Discrimination and Stigma Scale: DISC-10)を用いて、半構造化面接を行った。これは国際共同研究の一部である。統合失調症の診断による不利な経験をしたもの(64.0%)は、国際共同研究の調査参加者全体と比較して多かったが、差別を経験した生活領域は、調査参加者全体とほぼ同様であった。否定的経験を受けた領域数は他国の平均と同程度であったが、自ら行動を制限した領域数は、もっとも高得点のグループと同程度であった。質的分析では、参加者は日常的に差別を経験していたり、疾患を理由に生活を制限させていたりする実情が明らかになった。
2010.02 講演
中島聡美:犯罪被害者の心理と支援.主催犯罪被害者等の置かれた立場,状況等に関する理解を深めるための研究会,東京高等裁判所,東京,2010.2.5.
2010.02 講演
中島聡美:性的虐待相談の対応~相談を受けた時どうするか~.いばらき子どもの虐待防止ネットワークあい,茨城,2010.2.6.
2010.01 論文掲載
Matsumura K, Yamakoshi T, Ida T: Performance measures of alcohol-induced impairment: Towards a practical ignition-interlock system for motor vehicles. Percept Mot Skills 109: 841-850, 2009.
(要約)
作業成績に基づくアルコール検知装置は交通事故の削減に貢献すると期待されるが,こうした装置に使うことの出来る簡便な作業検査は不足している。そこで本研究では,これに適う4つの作業検査を加速度センサー付きの携帯電話あるいはパソコン上に構築し,実際にアルコールを検知できるかどうかテストした。その結果,0.06%の血中アルコール濃度では4つ中3つの作業検査において,0.11%では全ての検査において有意な成績の低下が認められた。これらの知見は,全ての作業検査が実際的なアルコール検知に利用できる可能性を示唆している。
2010.01 論文掲載
Matsuoka Y, Nishi D, Yonemoto N, Nakajima S, Kim Y: Toward an explanation of inconsistent rates of PTSD across different countries: infant mortality rate as a marker of social circumstances and basic population health. Psychother Psychosom 79(1):56-57, 2010.
(要約)
事故後PTSDの有病率は、研究方法が確立された先進諸国の間でも差が大きい。今回の生態学的検討で、各国の乳児死亡率は事故後PTSDの有病率は乳児死亡率と関連することが示唆された。
2010.01 論文掲載
Kohno Y, Maruyama M, Matsuoka Y, Matsushita T, Koeda H, Matsushima E: Relationship of psychological characteristics and self-efficacy in gastrointestinal cancer survivors. Psycho-Oncology 19(1):71-76, 2010.
(要約)
消化器がん患者の自己効力感は心理的適応と強く相関すること、そして様々な治療時期における心理学的介入が消化器がん患者の自己効力感を増強させることが示唆された。
2010.01 講演
中島聡美:複雑性悲嘆とは:歴史的流れから近年の知見.グリーフ & ビリーブメント カンファレンス,京都,2010.1.11.
2010.01 講演
鈴木友理子:被災者とのコミュニケーションにおける留意事項. 国土交通省 緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)研修, 小平市, 2010.1.14.
2010.01 論文掲載
Soshi T, Kuriyama K, Aritake S, Enomoto M, Hida A, Tamura M, Kim Y, Mishima K: Sleep Deprivation Influences Diurnal Variation of Human Time Perception with Prefrontal Activity Change: A Functional Near-Infrared Spectroscopy Study. PLoS ONE 5(1): e8395, 2010.
(要約)
時間の速度の知覚は、概日リズムとほぼ同期して、朝短く、夜長くなる約24時間周期の規則的な変動を示し、その結果、午後は午前より時間を有効に使える。しかし、恐怖を感じたり身体状態が不良の際には時間速度の知覚は規則的な変動から外れる。徹夜後も規則的な変動が弱まるが、これに前頭葉活動が関係することを、健康人を対象とした近赤外分光脳活動計測により明らかにした。睡眠後に比べ徹夜後は左前頭前野の活動が増加し、これに伴い時間速度の知覚も長くなった。ストレス環境下では、時間速度の知覚は規則的な変動リズムから解離し長くなることで対処行動を取りやすくなるが、左前頭前野がこの適応向上に関っていることが示された。
2009.12 講演
2009.12.18 金吉晴, 鈴木友理子:地域保健医療におけるトラウマ対応.
健康危機管理保健所長等 研修, 国立保健医療科学院、和光市
2009.12 講演
2009.12.16 Kim Yoshiharu: Framework for Action: Diagnosis, evaluation and treatment of PTSD. JICA Training for mental health professionals in the Tsunami affected area. Kobe
2009.12 講演
2009.12.15 金吉晴:職場における外傷後ストレス障害について、東京大学
2009.12 講演
2009.12.9 金吉晴, 鈴木友理子: 自然災害と精神保健医療総論.
PTSD(心的外傷後ストレス障害)対策専門研修会, 日本精神科病院協会、東京
2009.12 講演
2009.12.8 中島聡美:犯罪被害者の心理と治療・支援.
日本精神科病院協会平成21年度「こころの健康つくり対策研修会」,東京
2009.12 講演
2009.12.8 中島聡美:犯罪被害者への対応.警察大学校専科第1738期(性犯罪捜査)学生講義,東京
2009.12 講演
2009.12.7 金吉晴:トラウマの概念と診断、治療対策.
日本精神科病院協会平成21年度「こころの健康つくり対策研修会」,東京
2009.12 講演
2009.12.5 Yuriko Suzuki: Framework for Action: Disaster Mental Health in Japan. JICA Training for mental health professionals in the Tsunami affected area. Kobe
2009.12 講演
2009.12.4 金吉晴:PTSDについて, 学術講演、神奈川県
2009.11 講演
中島聡美:犯罪被害者の心理と支援.平成21年度 犯罪被害者週間行事,東京都,多摩市,東京,2009.11.16.
2009.11 講演
Yuriko Suzuki. Postnatal Depression. Staff training at the Nhan dan Gia DInh
Hospital. 19, Nov, 2009. Ho Chi Minh, Viet Nam
2009.11 講演
Yuriko Suzuki. How to take care of yourself. Parenting program at the Nhan
dan Gia DInh Hospital. 22, Nov, 2009. Ho Chi Minh, Viet Nam
2009.11 論文掲載
金吉晴:精神療法・心理社会療法ガイドライン. PTSDの認知行動療法.
(要約)
PTSD(外傷後ストレス障害)の治療において、最近の米国学術会議の答申でCBTの一種である持続エクスポージャー療法(PE)が薬物療法を含むあらゆる治療の中で最も高い評価を得ている。論文ではPEについて、その概要と基本となる治療原理を紹介。
2009.10 講演
栗山健一.Sleep Accelerates the Improvement in Working Memory Performance. 研究奨励賞受賞講演.10月25日2009年日本睡眠学会第34回定期学術集会 大阪
2009.10 講演
中島聡美:犯罪被害者支援と医療機関の役割.一般社団法人東京都病院協会,東京,2009.10.2.
2009.10 講演
松岡豊:ストレスから脳を守る油. 武蔵野大学平成21年度後期生涯学習講座.2010/10/17(東京)
2009.10 講演
松岡豊:研究倫理の基本.国立精神・神経センタートランスレーショナル・メディカルセンター臨床研究倫理講座.2009/11/6(東京)
2009.10 講演
鈴木友理子. 中越地震、沖地震後のこころの健康:震災後のこころとからだの健康調査の結果から. ひょうご震災記念21世紀研究機構
こころのケアシンポジウム. 2009.11.12. 神戸、兵庫
