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地域における取り組みの例

地域連携パスの統合を目指す医療政策研究フォーラム

退院を目標とした地域連携パスの試作に向けた取り組み

 当研究部では、調査研究を通して地域連携パスの試作を行っております。
 
 厚生労働省のもとで開かれた「精神科医療の機能分化と質の向上等に関する検討会」(座長:武藤正樹 国際医療福祉総合研究所 所長)は、「今後の方向性に関する意見の整理(平成24年6月28日)」を発表しましたが、その中で「重度かつ慢性の患者を除き、できるだけ早期に退院し、新たな長期入院者をつくらない」ことを“目標”としております。下の図は、この資料から引いたもので、図の右肩上がりの実線は、入院から3カ月以内に6割、1年の時点で9割の患者さんが退院することを表しています。一方で、標準的な治療を実施しても退院につながらなかった患者さんもあり、退院できず在院期間が1年を超える患者さんが一定の割合で生じるのです。こういった患者さんが毎年追加されていくため、長期在院の方が多くなるというわけです。

上図の出典:厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 精神・障害保健課 作成 医療計画(精神疾患)について(平成24年8月6日説明会資料)より 標題:精神科医療の機能分化と質の向上等に関する検討会 今後の方向性に関する意見の整理(平成24年6月28日)(概要)とするスライドより図の一部を転載

 図の実線を点線に近づけていこうとする取り組みの中で、治療やケアの過程を記録して進むべき方向性を示すパスは、一方では入院から退院までをカバーする入院パスとして、もう一方では患者さんご本人を中心として地域の関係機関が情報を共有していく患者手帳型の地域連携パスとして、それぞれ有効なツールとして活用できると考えます。
 平成25年度には全国の精神科救急入院料認可施設を、平成26年度には全国の大学病院(精神医学講座)を対象とした調査を実施し、専門家が合意できる一定の内容(experts' consensus)の形成を目指しました。


調査をもとに作成した試作版パスをダウンロードできます(PDF,124kb)。ご記入方法等、必要な説明をさせていただきますので、ご使用の前には必ずご連絡をお願い申し上げます。

また、当部では、地域連携パスの作成の支援を行っております。ご関心のある行政、医療機関等からのお問い合わせをお待ち申し上げております。
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