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・嶋根卓也(薬物依存研究部)が第27回日本社会精神医学会優秀発表賞を受賞しました(2008年2月).

定時制高校生における薬物乱用と問題行動との関連

嶋根 卓也、 和田 清
国立精神・神経センター 精神保健研究所 薬物依存研究部

 青少年のこころの健康づくりの観点から、薬物乱用防止対策のあり方を考えるために、いじめ・不登校・自傷行為・摂食障害といった青少年期に特徴的な問題行動と、薬物乱用との結びつきを把握した。A県公立高校3校の定時制高校生に対し、無記名自記式の質問紙調査を実施し、青少年(29歳以下)214名を分析対象とした。対象者は、薬物乱用経験の有無により、経験群14名、対照群200名に分類され、各種問題行動との関連性を検討した。
 経験群において有意に高率であった問題行動は、いじめ(加害)経験(調整済みオッズ比=14.1、以下同様)、無断外泊(泊めた)経験(13.6)、暴力行為(6.9)、拒食傾向(4.9)、万引き(4.3)、過食傾向(3.7) 、停学・退学経験(3.5)であった。なお、補導経験、無断外泊(泊まった)経験は、経験群全員が経験していた(オッズ比は計算できず)。一方、自傷行為や不登校経験は、両群に差がみられなかった。教育現場においては、従来の1次予防的な健康教育のみならず、問題行動との結びつきを考慮に入れながら、早期発見・早期介入を心がけた2次予防的な薬物乱用防止活動を行う必要がある。

定時制高校生における薬物乱用と問題行動との関連について