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・権藤元治(心身医学研究部)が20th World Congress on Psychosomatic Medicine(第20回世界心身医学会議、於:イタリア、トリノ)においてPoster賞を受賞しました(2009年9月)

Poster Award
20th World Congress on PSYCHOSOMATIC MEDICINE
Torino, Italy, September 23-26, 2009

 “情動と関連した脳領域は、不安を伴う痛みの処理の際に連動して働き、その活動性の個人差が、日常の身体症状の程度と相関している”

“A relationship between brain response to anxiety-induced pain and daily physical complaints: A functional MRI study”
Gondo Motoharu, Yoshiya Moriguchi, Hiromi Arakawa, Noriko Sato, Gen Komaki

 肩こり、腰痛、頭痛、めまい、吐き気、ほてり、息苦しさなど、我々は普段からいろいろな身体症状に悩まされている。これらの身体症状愁訴の程度は個人差が大きく、不安などの心理的要素にも左右され、心身症の発症の機序として関わっていると考えられる。 今回の研究は健康な被験者に対し、予期不安を伴った痛み刺激をした時の脳の活動を機能的MRI にて測定し、被験者ごとの脳の反応と普段からの身体症状愁訴の程度との関係を調べた。
 予期不安を与えた際、普段からの身体症状愁訴の程度が大きい人ほど扁桃体の反応が大きかった。一方で、痛み刺激を与えた際は、普段からの身体症状愁訴の程度が大きい人ほど前頭前野の反応が大きかった。また、予期不安を与えた際の扁桃体の活動が大きい人ほど痛み刺激を与えた際の側頭葉と前帯状回の反応が大きく、扁桃体の反応が大きい人ほど中脳中心灰白質の反応が小さかった。
 扁桃体、側頭葉は情動に関連して働き、前帯状回、前頭前野は情動の認知、評価に関わっていると言われている。また、中脳中心灰白質は疼痛の抑制に関与していると言われている。 これらの脳の領域が不安を伴う痛みの処理の際に連動して働き、その活動性の個人差が日常の身体症状の程度と相関していることが示された。

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