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第31回日本社会精神医学会(2012 年3 月15-16 日:東京) 優秀発表賞
薬剤師の自殺に対する態度と関連因子の検討
小高真美1)、稲垣正俊1)2)、山田光彦2)
1)自殺総合対策推進センター、2)精神薬理研究部

薬剤師は、自殺ハイリスク者への助言や情報提供、適切な医療につなげる役割を担う重要な専門職である。
これまでに、医療従事者の自殺に対する態度がハイリスク者への支援行動に影響するという報告がある。
そこで本研究では薬剤師の自殺に対する態度を明らかにし、職業的・個人的な因子との関連を検討した。
その結果、これまでに自殺対策研修を受講した経験がある人ほど、自殺に対する適切な知識と自殺予防やハイリスク者への支援に前向きな態度を有する傾向にあった。また、自ら自殺念慮を体験したことがある人ほど、自殺は権利であると考える態度傾向にあった。薬剤師の自殺に関する適切な知識の習得や自殺予防・ハイリスク者支援に対する意識の向上のために、自殺対策研修が重要であることが明らかになった。
一方、専門職も自殺念慮を持つ可能性があり、それが自殺を容認する態度に影響していた。
自殺を容認する態度がハイリスク者に対する非効果的な支援行動と関連するという報告があり、薬剤師に対しても自殺念慮歴等も意識したスーパービジョンの導入が必要だと考えられる。