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第17回 認知神経科学会学術集会 優秀ポスター賞
注意欠陥/多動性障害児における干渉抑制に関わる神経基盤の解明
安村 明 山本寿子 小久保奈緒美 加我牧子 稲垣真澄

注意欠陥/多動性障害(ADHD)の中核症状として実行機能や報酬系の障害が指摘されていますが、定量的な評価はできていません。本研究ではADHD児における干渉抑制に関わる神経基盤の解明のため、ストループ(意味干渉、色干渉)課題を作成し行動学的ならびに脳血流変化を検討しました。定型発達児(TDC)、ADHD児、自閉症スペクトラム(ASD)児に対して、ストループ条件及び逆ストループ条件中の前頭前野の脳血流変化を近赤外線分光法(Near Infrared Spectroscopy: NIRS)により計測しました。
ADHD児は逆ストループ条件での干渉率がTDCと比較して高値でした。また、ADHD児はTDCと比較して前頭前野脳血流に賦活低下を認めました。以上の結果から、ADHD児は逆ストループ条件における色干渉に脆弱であることが示唆されました。また、NIRS所見がADHD児の臨床診断のための客観的な指標となる可能性を示唆しました。