TOP部長の一言コラム > 遊び心と興味力

2007.05.14
  鈍感力という言葉が流行っています。先日月刊誌に「鈍感力」の著者である渡辺淳一氏の対談が載っていましたが、鈍感力の説明が丁寧になされており、なるほどと大きくうなずくところがありました。
  鈍感力と少し違うかもしれませんが、研究室のメンバーには「自分の力を100と仮定した場合、決して120ではがんばらないように。80ぐらいの力でこなして残りの20は遊び・ゆとりの部分として取っておきなさい」と言っています。120で頑張りすぎるといずれ息切れがしてへたばることになる。研究で言えば、焦燥感あふれ、木を見て森を見ずのたとえのごとく視野が狭くなり結果としていい成果に繋がらない様に思います。
  では、なぜ80なのか。100でもいいかと思われるかもしれませんが、専門領域以外への興味など多趣味的な、あるいはどんなことに対してもなぜと思う気持ちから意外と研究のヒントが生まれてくるものです。気持ちの上でどこか遊びの部分があると、周囲に目をやることが出来ます。
  ですのでどんな分野のことでも良いから「あり得ないかもしれないけれど、あったらおもしろい」ということをまず仮説の一つに挙げて検証するにはどうしたらいいか考えてごらんと若い人には話をしています。そしてそのことを考えるとき、一人でなく相手とともに一緒に考えてごらん、とも言っています。不思議なことですが、一人で考えてヒントが見つかる場合もありますが、人との会話から新たな発想が生まれてくることも大変多いのではないかと思います。
  したがって、前回のコラムにも書きましたように、人とのつながりを大切にするように、とも指導しています。科学面に加えて社会面も研究者育成の重要な部分と捉え若い人たちに接するようにしています。

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