研究内容(一般の方)

モデル動物を用いた精神神経疾患研究へのアプローチ

 ヒトの脳・心・神経の病気に関わる研究をしています。最終目標はヒトの病気なのですがその目標に向かうアプローチの一つとして動物を対象とした研究も行っています。動物を対象と利点・必要性をいくつか紹介します。
 第一に、早期発見・早期治療における貢献です。ヒトの病気では症状がある程度現れてから病気の発生を知ることとなりますので、その病気の初期に起きている脳内での変化を知ることは難しいものです。ヒトの病気の参考になるモデルが動物にもあり、特定の動物は必ず発症するとしたら、症状が出る前から詳細に調べることで初期の変化を捉えることができます。また、初期と後期では有効な治療法の異なることも多くありますが、初期の動物が多くいれば新しい初期治療法を試すことが可能となります。
 第二に、研究に必要な再現性です。ヒトでは個人ごとに生活環境が異なり、治療効果を確かめる場合に生活環境が影響を及ぼしてしまう恐れがあります。動物を用いた場合は生活環境をそろえることができますので治療効果を判定しやすくなります。
 第三に、データ取得の容易さです。ヒトの患者さんの場合、研究に協力的な方であっても普段の生活がありますので、データ取得に制限があります。動物の場合は研究者の必要とするタイミングでこれが可能です。
 第四に、データ取得方法の広範さです。侵襲性のあるデータ取得がヒトでは困難であっても動物では可能ということもあります。
 動物を使う場合には、動物にかける負担とその研究で得られる利益を天秤にかけて研究実施の妥当性を判断する必要があります。

 

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