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第10回 若手育成カンファレンス報告書

 2011年4月15日、第10回若手育成カンファレンスとして、若手研究グループ(病院 神経内科)の山本敏之さん、神経研究所 遺伝子疾患治療研究部の鈴木友子さんより発表が行われました。

 山本さんからは、英語で作成されたパーキンソン病患者の嚥下障害を評価する問診票(SDQ)の日本語版を作成し、その信頼性について検討した研究成果が発表されました。
 パーキンソン病患者の嚥下障害は自覚症状が少なく、また発生予測が難しいといった問題があります。また嚥下造影検査等は被曝や侵襲のリスクがあるため、安全かつ正確なSDQ日本語版を作成する事は大きな意義があります。
 山本さんらの作成したSDQ日本語版は十分に信頼性があり、パーキンソン病患者の誤嚥の評価に有用であるとの結論を得ました。発表も背景から目的、考察に至るまで理路整然としており、実際の誤嚥の様子を撮影した動画を用いるなど、判りやすいものでした。

 鈴木さんからは筋ジストロフィーに対する細胞移植治療について発表が行われました。
筋ジストロフィーは筋線維を支えるジストロフィンタンパク質の遺伝子の変異が原因で起こります。そこで正常なジストロフィン遺伝子を持った、筋細胞となる事が出来る細胞(幹細胞)を移植し、正常な筋肉と置き換える治療について研究が行われています。
 こうした筋ジストロフィーの概要と現在の治療法研究に始まり、さらに将来的な展望として、患者さんの線維芽細胞から多能性幹細胞を作り出し(iPS細胞)、それを治療に使う研究についても発表されました。

 新年度最初の若手カンファレンスとなりましたが、両演者共に落ち着いた素晴らしい発表でした。また、本年度より会場をコスモホールに移しましたが、特に混乱なく、ほぼ満席となる盛況ぶりでした。

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