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第12回 若手育成カンファレンス報告書

 2011年7月1日、第12回若手育成カンファレンスとして、若手研究グループ(病院 医療安全管理室)の伊藤淳子さん、精神保健研究所 知的障害研究部の太田英伸さんより発表が行われました。

「精神科病棟で転倒する人ってどんな人?
~精神疾患患者の転倒転落アセスメントデータと臨床の経験から~」

 転倒・転落は病院で発生する医療事故において、最も件数が多く、特に精神疾患患者は精神症状の悪化や内服薬の影響によりリスクの上昇が認められます。伊藤さんらは転倒・転落事故を起こすリスクの高い精神疾患患者を把握するために、転倒転落アセスメントシートを開発し、当センターにおいて評価を行いました。
 316名の入院患者を対象に調査を行い、「転倒既往がある」「年齢70歳以上」「跛行・突進・前傾・小刻み・すり足歩行がある」「看護師が直感的に転倒しやすいと感じる」の4項目について、転倒リスクとの関連性が認められました。

「早産児の視覚特性を利用した新型保育器の開発」

 早産児では発達の過程で軽~中程度の運動・神経精神発達遅滞、行動学習障害が高頻度で観察され、新生児集中治療室(NICU)での治療は従来の救命医療に加えて、成長・発達障害を予防する人工保育環境の科学的な設計・開発が現在の重要な課題です。
 妊娠28週以降の早産児は光を認知するようになりますが、NICUは安全のために常に明るい光環境におかれており、このことが児の身体及び精神・神経発達に悪影響を与えている可能性が指摘されています。
 そこで太田さんは早産児の発達に必要な明暗環境と医療行為に必要な恒明環境を両立すべく、成人には感知できるが早産児には知覚できない光波長のみを通過する光フィルターを開発し、保育器カバーとして装着することで保育機内に人工昼夜を導入しました。その結果、早産児の睡眠発達及び身体発育に有意な効果を認めました。

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