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第15回 若手育成カンファレンス報告書

 2011年12月2日、第15回若手育成カンファレンスとして、若手研究グループ(病院 看護部)の大柄昭子さん、精神保健研究所 薬物依存研究部の富山健一さんより発表が行われました。

「看護の仕事量測定に関する系統的文献レビュー」
大柄 昭子(若手研究グループ 病院 看護部)

患者に対して提供する看護の業務量を適切に調整することは、看護の質を保証するために重要な課題ですが、我が国ではその評価測定のための統一された方法は未だ確立していません。そこで大柄さん達は看護の仕事量を測定評価した調査研究に対してレビューを行い、再現性・信頼性に優れた調査方法を明らかにすることを試みました。
「医中誌Web」掲載文献に対して看護量を測定評価することに焦点を当てた文献のみに絞り込みを行ったところ、検索文献全2022件のうち、38文献が内容評価の対象となりました。しかし、大半が継続的な研究が行われておらず、また、信頼性や妥当性が示されていない文献が多く認められました。これは「看護量の評価方法は確立していない」との前提を裏付ける結果となり、質疑応答では「是非大柄さんたちのグループで調査方法を確立し、今後の日本の看護業界を牽引してほしい」との意見が出ました。

「違法ドラッグ(脱法ドラッグ)の依存性および細胞毒性の評価法について」
富山 健一(精神保健研究所 薬物依存研究部)

近年、我が国で大麻に似た作用をもたらす合成カンナビノイドが流通し、社会問題となっています。合成カンナビノイドの一部は規制薬物としての指定を受けていますが、合成カンナビノイドには多数の類縁化合物が存在するため、一部を規制しても次々と別の薬剤が流通するという悪循環が続いています。
富山さんからは動物に対する条件付けを行い、類似の薬物効果を示す物質を識別する薬物弁別試験及び、培養細胞を用いた毒性評価についての研究結果をご発表頂きました。また、これらの試験の有用性が認められ、富山さんが示したデータから複数の物質が規制薬物指定を受けたことも併せてご報告頂きました。

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