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第17回 若手育成カンファレンス報告書

 2012年2月3日、第17回若手育成カンファレンスとして、病院の野田隆政さん及び若手研究グループの坂本岳之さんの両名より発表が行われました。

「多発性硬化症(MS)で生じる抑うつ症状」
野田 隆政(病院 第一精神診療部)

多発性硬化症(MS)は多彩な臨床形態を有する中枢神経系の慢性疾患であり、その多くで抑うつ症状を合併します。これら抑うつ症状は患者のQOLの低下や治療コンプライアンスの低下と関連するため、その介入は大きな課題です。しかし、大うつ病性障害の診断基準のうち、食欲や睡眠の変化や倦怠感、思考力・集中力の低下など、その多くがMSでもみられる症状であり、診断と治療には十分な注意が必要です。
 近年、近赤外光トポグラフィー(NIRS)による脳機能マッピングの所見が、精神疾患における臨床診断と高い相関性をもつことが知られており、発表ではMSにおけるNIRS波形の知見を交え、MSでみられる精神症状についてご報告頂きました。

「ストレスケア病棟におけるセミオープン形態での集団認知行動療法の実施可能性の検討」
坂本 岳之(若手研究グループ 病院 看護部)

うつ病の入院治療において、抑うつ症状の改善は必ずしも退院とは結びつきません。坂本さんらは入院治療患者における抑うつ症状と社会適応力の変化について調査したところ、入院うつ病患者の退院と社会適応力の改善との関連を認めたことから、退院には自己認識の改善が重要な因子であると考えました。
 そこで自己認識を改善するためには認知行動療法が有効であると考え、病棟における様々な患者さんに対応できるよう、入院のタイミングにかかわらずいつでも参加が可能なセミオープン型の集団認知行動療法について研究計画を立案しました。
 発表では実際に集団認知行動療法で使用するアニメを用い、具体的な研究方法についてご説明頂きました。

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