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第24回 若手育成カンファレンス報告書

 2012年12月7日、第24回若手育成カンファレンスとして、若手研究グループの坂本岳之さん、トランスレーショナル・メディカルセンター 野口普子さんの2名より発表が行われました。

「ストレスケア病棟におけるオープン形態での集団認知行動療法の実施可能性の検討」
坂本 岳之(病院 看護部)

 精神疾患患者を対象とした認知行動療法は、個人を対象とした認知行動療法とともに集団認知行動療法(CBGT)も有効であるといわれています。
 坂本さんは、入院治療中の患者に対してCBGTの実施可能性について検討されました。患者の入退院の時期にばらつきがあるため、どこからでも参加可能なプログラムを考案されました。また、患者の診断名にこだわらず、精神疾患にある程度共通している症状に焦点を当てた内容にするなどの工夫がなされています。現在5クールが実施され、病棟でのCBGTの実施体制は整備されつつあります。今後の課題としては、CBGTの有効性も含めた検討、病棟や患者の特徴の変遷への対応、スタッフの入れ替わりや担当スタッフの育成への取り組みなど、より具体的なCBGT実施に向けて述べられました。

「交通外傷患者の過去のトラウマ体験が認知的評価に及ぼす影響についての検討」
野口 普子(トランスレーショナル・メディカルセンター)

 外傷後ストレス障害の認知モデルでは、否定的な認知的評価は症状の発症および持続に影響を及ぼすことが知られています。この認知的評価に影響を及ぼす因子には、過去のトラウマ体験が影響するといわれており、過去のトラウマ体験が認知的評価に影響を及ぼすか否かについて検討されました。
 野口さんは、救命救急センターに交通外傷で入院した患者を対象に、過去のトラウマ体験の数と交通事故に関する認知的評価について検討したところ、過去のトラウマ体験数が多くなると外傷的出来事に関する評価が否定的になること示しました。今回は横断的な検討でしたが、過去のトラウマ体験の種類による影響や長期的な認知的評価への影響のなど今後の展望も含めてお話しいただきました。

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