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第26回 若手育成カンファレンス報告書

 2013年4月24日、第26回若手育成カンファレンスとして、若手研究グループより岩田恭幸さん(病院 リハビリテーション部)、山野真弓さん(病院 リハビリテーション部)の2名より発表が行われました。

「Duchenne型筋ジストロフィーの立位訓練における主観的疼痛評価の有用性」
岩田 恭幸(病院 リハビリテーション部)

 岩田さんは、若手研究グループにおいてDuchenne型筋ジストロフィー(DMD)の立位訓練における主観的疼痛評価の有用性についての研究を3年間取り組まれ、その成果を報告されました。 DMDでは、側彎の進行予防のために、小児期の立位訓練を病院のみならず家庭でも継続する必要があります。しかし、立位訓練の中止や痛みの閾値を決定する目安は定まっていません。そこで、当院リハビリテーション科に通院しているDMD患者69人を対象とし、主観的疼痛の感度特異度とその評価の有用性を検討されました。立位訓練時に疼痛に関する評価尺度を実施し、受動的関節可動域を測定し、立位訓練の実施(継続・中止)と痛みの強さについての感度特異度を求め、さらに、痛みと受動的関節可動域、痛みの評価尺度間での相関について検討されました。本研究より、立位訓練中止の判断基準を設定し客観的指標として使用できたこと、簡便な評価により自宅での立位訓練時に、訓練中止を家族が容易に判断できるようになったことを報告されました。

「統合失調症に対する感覚調整法の開発と有効性についての研究」
山野 真弓(病院 リハビリテーション部)

 山野さんも、若手研究グループにおいて感覚調整技法の有用性についての予備的研究を3年間取り組まれ、その成果を報告されました。 平成22年4月に、我が国の精神科病棟では初めてとなる感覚調整室が医療観察法合併症病棟である9病棟に開設されました。そこで、統合失調症患者を対象に、感覚調整室の利用について予備的な介入研究を行い、安全性や実施可能性について検討されました。安全性や実施可能性を検討するための研究なので、対象者が限られた中での実施でしたが、感覚調整室は安全に利用でき、少なくとも通常用いられるアロマセラピーなどのリラクゼーションによる介入方法と同程度にリラクゼーション効果が得られることが示唆されました。 現在、この研究で得られた知見を基に、感覚調整室の有用性について更なる検討を行うためのプロトコルを作成されており、最後にその概要について紹介されました。

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