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第28回 若手育成カンファレンス報告書

 2013年6月26日、第28回若手育成カンファレンスとして、若手研究グループより安村明さん(精神保健研究所 知的障害部)より発表が行われました。

「ADHD児の病態解明及び検査システムの開発」
安村 明(精神保健研究所 知的障害研究部)

 発達障害の一つである注意欠陥/多動性障害(ADHD)は、中核症状として実行機能や報酬系の障害が指摘されていますが、定量的な評価はできていません。そこで本研究では、ストループ課題および逆ストループ課題中に近赤外分光法(NIRS)を用いて、ADHD児における実行機能の中の干渉に対する抑制機能を定量的に評価する手法を検証して、そのシステムを開発すること、さらに、ADHDとの鑑別診断が難しいとされる自閉症スペクトラム障害(ASD)との分別を容易に行えるような違いについても検討することを目的として、前頭前野の脳血流量の計測を実施しました。
 ADHD児は定型発達児およびASD児と比較して、逆ストループ課題における干渉率が高く、前頭前野における脳血流量の賦活低下を認めました。この結果より、ADHD児は逆ストループ条件における色による干渉を抑制することが困難であることが示唆されました。また、ADHD児の脳機能における特異性が定量性化できる可能性が示唆されたことを受け、実用的な解析方法の検討や検査システムの開発も視野に入れた、今後の活動予定についてもお話し頂きました。

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