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第32回 若手育成カンファレンス報告書

 2013年11月27日、第32回若手育成カンファレンスが開催され、若手研究グループの石山昭彦さん(病院 小児神経科)と五郡直也さん(病院 看護部)が発表されました。

「IBISS(Integrative Brain Imaging Support System)への小児希少疾患の画像登録と活用」
石山昭彦、小牧宏文、小一原玲子、眞柄慎一、湯浅正太、佐々木征行(病院 小児神経科)

 ミトコンドリア病には乳酸アシドーシスと脳卒中様発作を伴うミトコンドリア脳筋症(mitochondrial myopathy, encephalopathy, lactic acidosis and stroke-like episodes: MELAS)、Leigh脳症といったいくつかの臨床病型が存在します。非典型的な経過を呈し診断に迷う症例も認めますが、その原因として遺伝的多様性があると考えられます。脳MRI画像も病型内での多様性があり、詳細に解析することは適切な病型診断や病態把握に有用性が高いと言えます。希少疾患であるため単施設での系統だった解析を行うことは困難でしたが、IBISSのオンラインシステムを用いることで多施設、複数症例での解析が可能となりました。今回はIBISSの先駆的研究として、当センターで精査が行われ診断の確定している、MEALS、Leigh脳症の症例登録システムを構築し、患者情報入力フォーマット作成、登録を行い、この2病型の特徴を解析しました。MELASは責任遺伝子として多い3243変異群の11例、非3243変異群の6例の2群に分類し、臨床症状、検査所見、画像所見の相違について検討しました。両群で画像の特徴が異なり、遺伝子変異や生化学的な要因の関連が示唆されました。ミトコンドリア病をはじめとした希少疾患では、IBISSを活用した多施設登録、解析がより詳細な分類等に有用であると考えられました。

「腰椎穿刺後の頭痛を主とした身体症状に対するストレスの影響に関する研究」
五郡 直也(病院 看護部)

 脳脊髄液採取のための腰椎穿刺は日常的に行われていますが、患者から腰椎穿刺に対しての不安を聞くことは少なくありません。そこで、腰椎穿刺を受けた15名を対象に、検査前後でインタビュー調査と検査中の5つの時点で不安の程度を測定しました。その結果、不安の内容や程度、時点については一様ではないことが明らかになりました。また、インタビューから、腰椎穿刺後の頭痛に対する不安が明らかになりました。腰椎穿刺後の頭痛は、硬膜穿刺後頭痛と呼ばれ、これらにより、臨床では予定の治療の中断や退院の延期等、患者・治療者双方に与える影響は大きいと考えます。頭痛発生の頻度は報告により様々ではありますが、本研究では、ストレスの感受性の高さが、腰椎穿刺後の頭痛を主とした身体的症状を高頻度に訴えるという仮説を立てました。そこで、腰椎穿刺後に発生する頭痛を主とした身体症状とストレスの関連について明らかにすることを目的として、観察研究をデザインしました。

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