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第39回 若手育成カンファレンス報告書

 2014年11月26日、第39回若手育成カンファレンスが開催され、クラスター病棟看護師の五郡直也さんが研究報告を発表されました。

「腰椎穿刺後の頭痛を主とした身体症状に対するストレスの影響に関する研究」
五郡 直也(病院 看護部)

 クラスター病棟では、髄液採取・検査のための腰椎穿刺が頻繁に行われていますが、腰椎穿刺という初めての経験に患者の不安を聞くことは少なくありません。五郡さんは、昨年のカンファレンスで腰椎穿刺後の頭痛に対する不安の実態調査を報告されました。この頭痛は、硬膜穿刺後頭痛と言われ、発生メカニズムは未だ明らかになっていません。五郡さんは、臨床経験から「腰椎穿刺後頭痛の発生因子として、患者の抑うつと不安が影響をあたえている」と仮説を立て、腰椎穿刺を行った患者対象に観察研究を実施、中間解析の結果報告をされました。検査前に抑うつ不安尺度、性格傾向を自記式の質問紙票で評価し、年齢、性別、学歴、雇用、BMIや慢性頭痛の有無、腰椎穿刺の経験や腰椎穿刺後頭痛の既往などの患者背景をインタヴュー調査しました。研究参加者61名のうち腰椎穿刺後頭痛の発生者は22名(36.1%)でした。二変量解析における頭痛発生の関連因子は、精神疾患の既往の有無とBMIでしたが、ロジステック回帰分析では、いずれの因子も有意な関連を認めなかったことを報告されました。
 今後目標登録者数の100名まで研究を継続する予定であり、頭痛の関連因子を再検討する予定であることを述べられました。
 会場からは、頭痛の程度、採取時の髄液圧、安静度の影響、脱水など、他の因子についても関連を検討するとよいかもしれないとの意見がでました。また、穿刺針、腰椎穿刺の手技統一を図るなど非常にしっかりした研究デザインであると高く評価されていました。

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