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第40回 若手育成カンファレンス報告書

 2014年12月24日、第40回若手育成カンファレンスが開催され、身体リハビリテーション部理学療法士の有明陽佑さんが研究報告を発表されました。

「新に定義する評価強制吸気量の信頼性と妥当性に関する研究」
有明 陽佑(身体リハビリテーション部)

 筋ジストロフィーをはじめとする神経筋疾患の患者の生命予後を大きく規定する因子として筋力低下に伴う胸郭の柔軟性低下によって生じる拘束性換気障害があります。有明さんは理学療法士として、胸郭の柔軟性維持・改善を目的とした呼吸理学療法を行っています。バッグバルブマスクを使用して患者が深呼吸を得る最大強制吸気量(Maximum insufflation capacity: MIC)といい、この手技で呼吸の練習をするリハビリテーションがあります。
 MIC測定にあたっては、「患者の持つ能力を最大限に引き出させる」という各療法士の経験によって培われる判断や測定技術のため、標準化を行うことが困難とされていました。測定者によって値が異なるため評価方法としての信頼性に欠けるという問題がありました。有明さんはMICが胸郭の柔軟性維持・改善の治療指標にもなると考え、その標準化に取り組みMIC標準化の研究計画を発表されました。
 MICが標準化された場合、それが治療指標となるにとどまらず、理学療法が肺の柔軟性に影響を与えるというエビデンスの確立、共通の尺度を持つことで患者のモチベーションにつながるなど、将来についての展望も述べられました。会場からは、リハビリの様子や専門用語を動画やイラストを用いて聴衆に分かりやすく伝える技量、研究への情熱が高く評価されていました。

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