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第61回 若手育成カンファレンス報告書

  第61回の若手育成カンファレンスは病院身体リハビリテーション部で理学療法士として活躍されている近藤夕騎さんに『パーキンソン病患者の歩行速度を変化させる能力に着目した 新たな評価方法の立案と転倒との関連』という題で発表をしていただきました。パーキンソン病(PD)の治療上、1年間で7割近い患者が経験するといわれる転倒は、外傷や骨折、また、転倒への恐怖感より生じる活動の制限は機能の廃用につながり、大きな課題になっています。この研究計画では、PDの転倒予測因子として、現在用いられている歩行速度ではなく、歩行速度を”変化させる能力”に着目し、(1) 歩行速度を変化させる能力について測定法の信頼性を確立すること、(2) 歩行速度を変化させる能力と転倒の関係性を明らかにすること、を目的としています。PDは、大脳基底核の機能異常により、突進現象やすくみ足などの症状は、『歩行速度の調整』が困難であるにも関わらず、これに着目した検討は存在せず、画期的な研究計画になります。
 口演では、着想の背景となる歩行速度を用いた転倒リスク予測の限界について先行研究を引用した上、具体的な研究計画や測定法についての工 夫についても説明されました。発表の後は、歩行速度を変化させる能力の測定という新しい着想について、議論が次々に提起され、方法の妥当性や簡便性、また、被験者の安全確保まで、様々な観点から論じられました。研究計画段階におけるこうしたチョークトーク的な議論を今後の研究展開に生かしていくことが期待されます。

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