認知行動療法センター

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アンヘドニアに対するポジティブ価システムに焦点を当てた認知行動療法の超高周波音響療法による増強効果(PoCot:ぽこっと)

アンヘドニアとは

アンヘドニアとは、ポジティブ感情の低下、意欲の減退、報酬に対する感受性の低下、喜びの喪失などといわれているものです。
アンヘドニアはうつ病の中心的な症状の1つですが、うつ病に限らず様々な疾患(例えば、統合失調症、強迫症、外傷後ストレス障害など)においてもみられる症状です。

実はアンヘドニアは、薬物療法や従来の心理療法では改善しにくいことがわかっています。
近年提唱された研究領域基準(Research Domain Criteria;RDoC)では、アンヘドニアはポジティブシステムの失調/障害として整理されています。つまり、ポジティブシステムが働かなくなっている状態です。

 

ポジティブ価システムに焦点をあてた認知行動療法(PoCot)の特徴

PoCotは毎週1回50~60分、計8回です。
PoCotはポジティブ価システムに焦点を当てる認知行動療法で、「こころよさ」に注目し、ポジティブシステムを回復させることによってアンヘドニア症状を改善しようとするものです。

PoCotでは、はじめはしっかり十分に休み、癒され、養生することから始め、少しずつバランスを整えていきます。プログラムは、なるべく自然な流れの中でこころよさを取り戻していけるようにつくられています。

 

 

ハイパーソニック・エフェクトについて

ハイパーソニック・エフェクトとは、人の可聴領域の上限を超える超高周波成分を豊富に含む音響情報が、報酬系神経回路を含む農振部の神経活動を活性化し、人体に全身的な影響を及ぼすことをいい,PoCotの効果を増強すると考えられます。

研究の対象となる方

<組入基準>
・   うつ症状が軽度以上の方(GRID-HAMD≧8点)
・   アンヘドニア症状のおありの方(SHAPS≧20点)
・   年齢が18歳以上の方

<除外基準>
・   現在、精神病性障害のある方
・   現在、躁病エピソードのある方
・   現在、重度の物質使用障害のある方
・   現在、重篤な希死念慮のある方
・   治療に支障のある身体疾患や認知機能障害のある方
・   認知行動療法を遂行する上で障害となる問題のある方

*主治医へのお願い*
薬物療法につきまして、介入期間中には薬剤の種類と容量を一定にしてくださいますよう、お願いいたします。

PoCot臨床試験の流れ

参考になる文献

  • ・Craske, M. G., Meuret, A. E., Ritz, T., Treanor, M., & Dour, H. J. (2016). Treatment for anhedonia: A neuroscience driven approach. Depression and Anxiety, 33, 927–938.
  • ・Winer et al. (2017). Mapping the relationship between anxiety, anhedonia, and depression. Journal of Affective Disorders, 15, 289-296.

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