IBS外来

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IBS外来の特色

  • IBSを専門とする消化器内科医および心療内科医による診断・検査・治療が受けられます。
  • IBSでないと診断された場合は他科受診または治療不要のいずれかの判断をいたします。

予約ついての詳細は、予約方法をご確認の上ご予約ください。

過敏性腸症候群(IBS)について

IBS(irritable bowel syndrome)とは、腹痛、腹部不快感やそれにともなって下痢、便秘などの便通異常が続く病気で、内視鏡などの検査をしても腸に原因となる器質的(形の変化を伴う)異常が見つからないものです。

日本人の約14%がこの病気にかかっています。生活上の変化やストレスで症状が悪化しやすく、生活の質がしばしば大きく低下します。IBSでは腸の動きの異常があることや、腸の痛みに敏感になっていることがわかっています。

診断は特徴的な症状と経過によるほか、他の疾患で腹痛や便通異常が起きていないか診察や検査を行います。

治療は食事・生活習慣の改善を指導し、消化管の薬を処方するほか、ストレスの影響が大きい場合は抗うつ薬や抗不安薬の処方や、リラクセーション法や心理療法を行う場合もあります。

対象となる方

IBSであることが疑われる方、または既に他の医療機関でIBSの診断がついている方を対象にしています。
次のAの項目が当てはまり、さらにB-1,B-2, B-3のうち2項目以上が当てはまる場合はIBSが疑われます。

A 腹痛や腹部不快感を半年以上前から繰り返し、特に最近3ヶ月は、月のうち3日以上ある
B-1 腹痛や腹部不快感は、排便すると軽くなる
B-2 以前より排便の回数が増えたり減ったりした
B-3 便の形状が以前と変わった(やわらかい、かたい、便秘、下痢など)

※次のような症状がある場合は、IBS以外の腸の病気があることが強く疑われますので、大腸の内視鏡検査やバリウム検査をお勧めしています。

  • 発熱や、関節の痛みがある
  • 便に血が混じる
  • 体重が減っている
  • 腹部の診察で異常がある
  • 50歳以上で腹部の症状や便通異常が始まった

精神疾患(うつ病、不安障害など)に伴って胃腸の症状が出ている場合、自己臭症の場合は精神科での治療を受けることをお勧めしています。

スタッフ紹介

富田吉敏
役職

総合内科部
心療内科医師

経歴

日本心身医学会心身医療「内科」専門医
日本心療内科学会専門医
日本内科学会総合内科専門医
日本精神神経学会専門医
臨床研修指導医

専門分野・資格

心身相関を軸にした心身症全般(過敏性腸症候群、疼痛性障害など)

安藤 哲也
役職

精神保健研究所
行動医学研究部

経歴

日本心身医学会心身医療「内科」専門医・指導医
日本心療内科学会登録医

専門分野・資格

心身症全般

IBS治療のご案内

IBS外来では、日本消化器病学会のガイドライン(2014年発行)で定められた、以下のような治療を行います。まず第1段階として、食事・生活指導、消化管機能調整薬による治療を行います。改善が認められない場合は、第2段階として簡易精神療法および抗不安薬・抗うつ薬による治療を行います。薬物療法で効果が乏しいIBSには、第3段階として認知行動療法(CBT)をはじめとする心理療法を行うことが推奨されています。

IBSの治療法

私たちの感情や行動・身体反応(IBSの場合はお腹の症状)・考え方は相互に影響を与え合うということが、多くの研究で明らかになっています。CBTは、身体反応に関連する行動や考え方について治療者と話し合い、問題解決法をともに考え、実際に試していくという治療法です。海外ではIBSの症状の軽減や生活の質の改善に有効であることが科学的に実証されています。私たちの研究チームでは、IBSの最先端の治療法として、日本で初めて「ビデオ教材を併用したCBT」の有効性を検証するための臨床研究を実施しています。

IBSの臨床研究 詳細
第1期募集期間:2018年12月~2020年3月
※参加希望者数が多い場合、早期に締め切ることがございます。

本研究では、IBSに対する標準的治療(薬物療法と生活習慣の改善アドバイスを中心とする治療)に加えてCBTを実施すると効果があるかを検証するため、本研究に参加することに同意された方は、1か2のいずれかの治療にランダムに割り振られます。

  1. IBSの標準的治療
  2. IBSの標準的治療にCBTを加えた治療

※1:わが国ではCBTがIBSに効果があるかはまだ判明していません。
※2:研究の性質上、治療1か2のいずれかをご自身の意思で選ぶことはできませんのでご了承ください。

「標準的治療(医師の診察)」を受ける際には保険診療による診察料がかかりますが、「CBT」自体には費用かかかりません(つまり、上記1か2のいずれの治療群に振り分けられるとしても、ご負担いただく料金は同じです。)「IBSの標準的治療にCBTを加えた治療」に割り当てられた場合、4週間に1度程度お受けいただく通常の診察とは別に、16週間以内に10~12回来院していただきます。
IBSの臨床研究に参加を希望される方はIBS外来担当医にお申し出ください。