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臨床検査部 睡眠医学コース

プログラムの目的と特徴

 本プログラムの目的は、睡眠障害の診断・検査法・治療に関する知識と技術を習得し、睡眠障害に対する専門医療が行えるようになることである。

 近年、生活様式の変化、ストレスの増加、高齢化などにより、睡眠障害や睡眠異常の患者数が急激に増加している。日本成人の4~5人に1人が不眠に関する訴えをもっており、睡眠不足と合わせ、睡眠障害は国民病といわれている。睡眠障害は精神疾患において必発症状であるばかりでなく、多くの身体疾患でも併発する場合が多い。呼吸・循環器疾患領域では重要な併発症であり、生活習慣病とも密接な関係がある。睡眠障害の適切に診断・治療することが、併発疾患の治療や予後、QOLを改善させることにつながり、睡眠医療はすべての診療科において必須の分野である。

 当院は精神・神経疾患の高度専門医療機関として、長年にわたる睡眠障害の専門医療を行ってきた実績がある。睡眠時無呼吸症候群をあつかう医療機関は多いが、過眠症や睡眠時随伴症、概日リズム睡眠障害など睡眠障害を総合的に診療できる医療機関は、日本でもまだ少ない。当院ではほとんどすべての睡眠障害を経験し、日本睡眠学会認定医に必要な症例を集めることが可能である。また精神保健研究所では、睡眠障害に関する基礎的先端研究を行っており、病態・治療研究に参加することも可能である。

 睡眠障害の病態・病因を理解し、検査所見と合わせて、総合的な診断を下し、適切な治療を行える医師を育成する。3年間の臨床研修により、日本睡眠学会の睡眠医療認定医に必要な知識習得とケースレポート作成が可能である。

研修の内容と到達目標

必須項目

    1. A:診察
       指導医の指導のもと、睡眠障害を適切に診断するための診察法を学ぶ。確定診断、鑑別のための睡眠障害に関する評価法を理解し、実際に使えるようにする。
       精神疾患、神経疾患に併存する睡眠障害に対するリエゾン・コンサルテーションの実際を指導医とともに経験する。
       種類の異なる睡眠障害5症例についてケースレポートを作成する。
    2. B:検査
       終夜睡眠ポリグラフ検査、睡眠潜時反復検査を施行し、検査の実施と検査結果を判読する能力をつける。診断や効果判定などのための、アクチグラフや簡易ポリグラフ検査、酸素飽和度モニターなどについても、検査の実施と結果判定ができるようになる。
       画像診断のためのCT、MRI、SPECT、NIRSなどの検査実施と読影についても研修する。
       各種検査の判定は、臨床検査部と精神保健研究所精神生理研究部などとの合同カンファレンスなどに出席し、研修を行う。
    3. C:治療
        睡眠障害の病態に応じた薬物療法を理解し、適切な薬物選択を出来るようにする。薬物療法だけでなく、CPAP、口腔内装具、高照光療法、時間生物学的治療法などの治療法についても習熟し、検査から診断・治療まで一貫した診療をできるようにする。
       不眠症に対する認知行動療法を学び、実施能力を身につける。

努力項目

  1. (1)症例報告
    経験した症例のなかから、特徴のあるものを学会および雑誌にて発表する。
  2. (2)日本睡眠学会認定医取得
    日本睡眠学会の定める睡眠医療認定医師の資格を取得する。
  3. (3)臨床研究
    自分の興味のある疾患について、病態生理研究を行う。あるいは精神保健研究所 精神生理研究部において基礎的研究に参加する。

指導医リスト

氏名 役職 経歴
吉田 寿美子 臨床検査部長 山形大医 昭和62年卒、医学博士
日本精神神経学会専門医
日本精神神経学会指導医
日本医師会認定産業医
亀井 雄一 臨床検査部 睡眠障害検査室 非常勤医師 山梨医科大医 昭和63年卒
医学博士
日本精神神経学会専門医
日本睡眠学会睡眠医療認定医
日本睡眠学会評議員
日本生物学的精神医学会評議員
三島 和夫 精神保健研究所 精神生理研究部長 秋田大医 昭和62年卒 医学博士
日本精神神経学会専門医
日本睡眠学会睡眠医療認定医
日本睡眠学会理事
日本時間生物学会理事

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