メディカル・ゲノムセンター
Tel:042-341-2711(大代表)

ホームAbout MGCバイオリソース部バイオリソース管理室

バイオリソース管理室

バイオリソース管理室はNCNP内で行われる検体研究を支援しつつ、ナショナルセンター・バイオバンク等NCNPとして戦略的に行われる検体収集を企画・実行しております。管理室には専属の臨床心理士や臨床検査技師、システムエンジニアやデータマネージャーが在籍し、被験者さんと研究者のインターフェースとして、説明・同意取得や、症状評価など付随情報の取得、採血などの検体の採取を行い、得られた試料や情報をフリーザー、データベース等で管理しております。

バイオリソース管理室

活動の具体例

1. 脳脊髄液バイオリソースの収集

(1) 病院脳脊髄液の研究用収集
診療目的で脳脊髄液検査を行う際、研究同意が得られれば、少し多めに脳脊髄液をいただいて、研究用に保管を行っております。説明・同意取得、検体の輸送、必要があれば症状評価や腰椎穿刺も代行しております。また、患者さんの状態などにより、あらかじめ同意が得られなかった場合、後日、郵送で同意をいただき、検査で余った脳脊髄液を研究用に保管しております。

病院脳脊髄液収集の流れ

(2) 研究目的の腰椎穿刺と脳脊髄液収集
神経研究所の疾病研究第三部やセンター病院の精神科、クラスター病棟等と連携し、研究目的の脳脊髄液の収集を行っております。安全性や苦痛の軽減には特に注意を払っており、副作用の少ない針(無外傷性針)を使用するとともに、皮内麻酔をあらかじめ行うことで、9割の被験者さんは採血と同等かそれ以下の痛みだったとおっしゃっています。

研究のための髄液検査に参加しませんか?

(3) NCNPバイオバンク

これまでの主な成果

(1) 脳脊髄液の集積
センター病院・神経研究所と連携し、これまでに1200検体以上の脳脊髄液を集積しました。脳脊髄液は脳に隣接するため脳由来の物質を多く含んでおり、脳神経疾患のバイオマーカーの開発に重要な臨床検体です。既にアルツハイマー型認知症のタウタンパク質の測定など、診断マーカーとして臨床に使用されているものもあります。これらの脳脊髄液を利用し神経研究所などでバイオマーカーの探索を行っております。

脳脊髄液の集積

2. NCNPバイオバンクの運営

センター病院と連携し、NCNPバイオバンクを運営しております。本プロジェクトは、国立がん研究センターなど他のナショナルセンターと連携し、主要疾患を網羅し、個別化医療の基盤となるバンクの構築を目指しております。当センターでも2013年より本格稼働をはじめこれまで、延べ1500以上の方より検体をいただきました。専属スタッフが症状評価や診断面接、神経心理学的検査をサポートすることで、研究だけでなく診療の充実にも貢献しております。また、専属のシステムエンジニア、データマネージャーが、検体と付随情報を管理するシステムを開発し運用しております。さらに詳しい情報をご希望の方は下記をご覧ください。

[ TOPへ戻る ]