NCNP 精神保健研究所 知的・発達障害研究部 上田理誉 研究員が第52回日本てんかん学会学術集会で優秀ポスター賞を受賞

NCNP 精神保健研究所 知的・発達障害研究部 上田理誉 研究員が第52回日本てんかん学会学術集会で優秀ポスター賞を受賞

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2018年10月30日
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)

国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP、東京都小平市、理事長:水澤英洋)精神保健研究所(所長:中込和幸)知的・発達障害研究部(部長:稲垣真澄)の流動研究員の上田理誉(うえだ・りよ)が、第52回日本てんかん学会学術集会(開催時期:2018年10月25~27日、開催地:パシフィコ横浜会議センター)において、みなとみらい賞(優秀ポスター賞)を受賞しました。本発表は、NCNPの各部門(脳病態統合イメージングセンター、病院)、理化学研究所との共同研究の成果です。

  • 受賞タイトル:「小児薬剤抵抗性てんかん患者の脳梁離断術後の脳構造ネットワーク変化の解析」
  • 発表概要:難治の小児てんかん例への脳梁離断術後に発作頻度が改善することや注意機能など認知機能が改善し、行動上の改善がみられることが知られていますが、その神経基盤はよくわかっていませんでした。当院で脳梁離断術を受けられた患者様の脳MRI画像を用いて、手術後の構造ネットワークの変化について調べました。脳全体のネットワークではネットワーク効率に変化はありませんでしたが、帯状回などの大脳中心構造において局所連結が低下すること、術後ネットワークの安定性に変化が生じることがわかりました。今後は臨床情報と結び付けて検討していくことで、より良い治療法の開発に向けた研究の発展が期待できると考えております。

精神保健研究所 知的・発達障害研究部ホームページ