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「情動系を調節するオピオイド δ 受容体作動薬の開発」が、日本医療研究開発機構(AMED)による「産学連携医療イノベーション創出プログラム(ACT-M)」に採択されました

2015年10月20日
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)

日本医療研究開発機構(AMED)が公募した平成27年度「産学連携医療イノベーション創出プログラム(ACT-M)」に、当センター 精神保健研究所 精神薬理研究部 部長 山田光彦、室長 斎藤顕宜、TMC センター長 和田圭司が参画する「情動系を調節するオピオイド δ 受容体作動薬の開発」(課題リーダー:日本ケミファ株式会社 中田恵理子、筑波大学及び北里大学との共同応募)が新規課題として採択されました。「産学連携医療イノベーション創出プログラム(ACT-M)」は、大学等と企業・病院等との連携によって大学等の研究成果の実用化を促進し、イノベーションの創出を目指す新しい枠組みです。本課題は、サブテーマ「オープンイノベーションによる革新的な新薬の研究開発」として採択されました。

オピオイド受容体には μ、κ、δ の3種類のタイプが存在しています。臨床では、モルヒネを代表とするμ受容体作動薬が主に鎮痛薬として利用されていますが、医薬品として用いることができるδ受容体作動薬は未だ開発されていません。そのため、本研究課題の成果は、情動系を調節する全く新しい作用機序を有する医薬品として δ 受容体作動薬が開発されるための糸口になるものと期待されます。また、創薬プロジェクトの初期から当センターが強力に関与することで、迅速かつ効率的にファーストインヒューマン試験あるいは早期探索的臨床試験へと研究成果を橋渡しできるものと期待されています。

(参考)http://www.amed.go.jp/news/release_20150925-02.html

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