国立精神・神経医療研究センター 行動医学研究部

STAFF

金 吉晴(KIM Yoshiharu, MD, PhD)

行動医学研究部 部長(併任:精神保健研究所 所長) 1984年京都大学医学部卒業。臨床活動を経て1990年より国立精神・神経医療研究センター(現 国立精神・神経医療研究センター)研究員。1995年ロンドン精神医学研究所在外研究を経て 2002年より国立精神・神経センター成人精神部長(現 行動医学研究部長)、2011年より災害時こころの情報支援センター長(現 ストレス・災害時こころの情報支援センター長)、2019年より国立精神・医療研究センター 精神保健研究所長。 1997年ペルー大使公邸人質占拠事件での医療活動に対して厚生大臣表彰。東京大学医学部連携教授、東北大学医学部客員教授慶応義塾大学環境情報学部 特別招聘教授を併任。 国際トラウマティックストレス学会理事(2012年~2018年)、日本トラウマティックストレス学会理事、編集委員長(2003年~2022年)、等。宮城県および福島県心のケアセンター顧問。


研究内容

外傷後ストレス障害(PTSD)の治療開発と病態解明
自然災害における心理対応(心理的応急処置:PFA など)
トラウマ被害に関する社会教育と啓発
PTSDの臨床家の育成と指導
精神疾患のスティグマ

活動紹介

精神科医。元々は統合失調症の精神病理学が専門であり、この病名を現在のものに変更する際に、日本精神神経学会の担当委員会で活動した。
ペルー日本大使公邸人質占拠事件で、政府医療団の一員として現地に派遣され、その後、PTSD研究の各種研究班の主任研究者を歴任。PTSDをめぐる誤解と混乱を終息させ、当たり前の医療のひとつとして位置づけることを目指してきた。
その後も厚生労働省の専門家として、和歌山カレー毒物混入事件、池田小学校児童殺傷事件、キルギス邦人人質事件、新潟中越大地震、能登半島地震、東日本大震災等で現地に赴き、対策等への助言を行っている。
災害時地域精神保健医療活動ガイドライン(2003)をとりまとめ、全国の自治体で活用されている。PTSD治療として、現在、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(Selective Serotonin Reuptake Inhibitor: SSRI)であるparoxetine, sertralineと、認知行動療法である持続エクスポージャー療法(PE)が保険適用となっているが、その実現に尽力した。
PTSD薬物療法の国際アルゴリズム作成のメンバーとなり、その成果を翻訳出版している。特にPEについては日本で初めて取り入れ、創始者であるペンシルバニア大学のフォア教授を招聘してワークショップを行い、同大学より指導者として認定を受け、精力的に臨床家を育成している。PTSDの代表的な国際学会であるInternational Society for Traumatic Stress Studiesのアジアからの初の理事を務めた。
現在は、PTSDの病態解明研究、治療法開発、災害時の心理的応急処置(PFA)の普及などに取り組んでいる。

略歴

1984年 京都大学医学部卒業 同病院精神科にて研修
1990年 国立精神・神経センター(現 国立精神・神経医療研究センター)精神保健研究所 研究員
1995年 ロンドン精神医学研究所
1997年 厚生大臣表彰:ペルー人質事件での精神医療活動に対して
2002年 国立精神・神経センター精神保健研究所 成人精神保健部長(現 行動医学研究部長)
2011年 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 災害時こころの情報支援センター長
    (現 ストレス・災害時こころの情報支援センター長)
2019年 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 所長

連携教授      東京大学 医学部
特別招聘教授    慶応義塾大学 環境情報学部
客員教授      東北大学 医学部、武蔵野大学
Adjunct professor  New York University

学会・役職等

日本トラウマティックストレス学会会長 2004年~2005年
日本トラウマティックストレス学会常任理事 2006年~
日本自殺予防学会理事 2009年~
International Society for Traumatic Stress Studies 理事 2012年~2018年
 
トラウマティックストレス誌 編集委員長 2003年~2022年
Psychiatry and Clinical Neuroscience 編集委員
European Journal of Psychotraumatology 編集委員
Cognitive Neuropsychiatry 編集委員

業績

<< 前のページに戻る