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概 要
当部は、子どもたちの心の健康な発達を守り育み、また心が健康の危 機に陥っても、再び回復していくのを助けることができるような、社会性の育ちについての 研究を行っています。研究成果にもとづいて、子どもたちを育む家族のかかわりや社会における保健・医療・福祉・教育などでのよりよい取り組みを提案しま す。

子どもはひとりひとり皆違っていて、それぞれ環境との関わりあいによって大きく影響を受けると同時に、周囲へ働きかける強い力も持っています。そして何よ り、脳は可塑的で、発達の可能性をたくさん秘めています。乳幼児期から成人期までの長いライフステージを通して、その人らしい発達を育み、守るために必要 なことを考えています。

現在、発達障害の深い理解、そして治療や教育に繋がる、多くの研究課題に取り組み、成果をあげています。

当部が行っている研究・ 社会活動について
日本の子どもの心の健康と発達障害についてのエビデンスを提供し、 健康対策推 進のためのデータとするために
1)地域ベースでの疫学的研究、全国実態調査
2)子どもから成人までの精神病理の発達軌跡を明らかにし、予防と早期治療に役立てる前向きコホート研究
3)行動や情緒、記憶、言語、対人認知・知覚などの非定型発達の神経基盤を明らかにする発達神経科学的研究
を行っています。

発達障害の乳幼児に関する最新の研究成果を、広く普及するために
1)発達障害の早期発見・早期支援システムの研修会の開催(保健師・医師向け)
2)発達障害の早期発見・早期支援システムの事後研修としての社会実装プログラム開発と地域支援
などの他に、教育、福祉領域の人材育成のための教育、情報発信のための諸活動を行っています。

また、児童期未診断の発達障害を持っているうつ病患者などの成人精神科患者の診断・治療・予防法の開発のために
1)実態把握
2)診断法開発
3)福祉と連携した有効な支援に関する研究
を行うとともに、医療、福祉領域の人材育成のための諸活動を行っています。

児童部の概要
  
Q1: M-CHATを発達健診など自治体事業で使用したいので すが,どうすればよいでしょうか?
 
 A: 自治体での健診場面などで使用される場合は,使用目的,対象,使用場所,使用方法等を簡単に
      メールでお伝えください。
      研究使用についても,同様にご連絡ください。
      
       M-CHATのフォローアップ面接用マニュアル(日本語訳)もご参考にしてください。
                        M-CHATのフォローアップ面接用マニュアル(日本語訳・PDF)


      お問い合わせ先
      
      ※メールでお問い合わせの際は,件名(subjcet)の項目に「M-CHAT問い合わせ」と
        記載してください。

      M-CHATについてはこちらもご覧ください。

            日本語版M-CHAT
            M-CHATを開発 したコネチカット大学グループによる、早期支援に関するレビュー
            神尾陽子(2010): いま発達障害をどうとらえるか. 地域保健, 41 (9), 24-31. より一部抜粋、改変
            乳幼児健診を活用した自閉症スペクトラム障害発見のフローチャート
            稲田尚子・神尾陽子(2008): 自閉症スペクトラム障害の早期診断へのM-CHATの活用.
               小児科臨床61, 2435-2439



Q2:  Strengths and Difficulties Questionnaire (SDQ)の日本における標準化データについて
               教えて下さい。
 
 A: SDQの日本における標準化データに関しましては、以下をご参照ください。
           SDQ: Normative SDQ Data from Japan
                        SDQ: Normative SDQ Data from Japan(日本語訳)

           Sample means plus standard deviations (split by gender) for 4-15 year olds,
                      and split by age group

           Frequency distributions (split by gender) for 4-15 year olds
           Frequency distributions (split by gender) for 4-5 year olds
           Frequency distributions (split by gender) for 7-9 year olds
           Frequency distributions (split by gender) for 10-12 year olds
           Frequency distributions (split by gender) for 13-15 year olds

        これらのデータは、当部の研究成果のひとつです。
      就学前後の児童における発達障害の疫学研究(こころの健康科学研究事業)
      発達障害の疫学研究(こころの健康科学研究事業)


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