本事業について

設立経緯

摂食障害全国支援センター(Center for Eating Disorder Research and Information:CEDRI)は、摂食障害の患者様やご家族からの、摂食障害の公的専門治療施設の設置の要望を受け設立されました。平成17年に「摂食障害治療ガイドラインの臨床実証及び治療ネットワークの確立研究」が開始され、平成22年に日本摂食障害学会の有志が「摂食障害センター設立準備委員会」を発足させ、治療施設を求める24,403筆の署名を集めました。これらの活動を受け、平成26年度に厚生労働省事業として「摂食障害治療支援センター設置運営事業」が開始され、国立精神・神経医療研究センターが「摂食障害全国基幹センター(現:摂食障害全国支援センター)」に指定されました。

その後、初代センター長である安藤哲也の指揮のもと、令和4年1月までに国内に4か所(宮城、千葉、静岡、福岡)に「摂食障害治療支援センター(現:摂食障害支援拠点病院)」が指定され、各地域の摂食障害治療を支えています。平成30年度の第7次医療計画では、各都道府県に摂食障害の拠点病院を指定する計画が明記されるに至りました。我が国の摂食障害治療支援体制構築の牽引役を務めさせていただければと考えております。

ご挨拶

令和3年度より、2代目のセンター長を拝命いたしました、関口敦と申します。現在、「摂食障害全国基幹センター」は「摂食障害全国支援センター」へ、「摂食障害治療支援センター」は「摂食障害支援拠点病院」と名称を変え、摂食障害治療支援体制拡充を目指した活動を展開しています。

具体的には、全国支援センター及び支援拠点病院のスタッフと共に、摂食障害治療者のすそ野を広げるための『初学者向けの摂食障害治療研修会』の開催、全国の患者様・ご家族の方を対象とした相談事業『摂食障害「相談ほっとライン」』の開設、新たな支援拠点病院指定を目指した自治体との連携促進等を展開しております。

今後も、各地域の摂食障害の治療施設の整備を目指して、摂食障害治療を行っている医療従事者の皆様への情報発信および連携強化を進めてまいります。また、「日本摂食障害学会」とともに専門家の育成や学術活動を、「摂食障害センター設立準備委員会」の後継団体である「(一般社団法人)日本摂食障害協会」とともに患者様やご家族の皆様に情報発信を進めてまいりたいと考えております。

皆様方のご指導、ご支援のほどをよろしくお願い申し上げます。

摂食障害全国支援センター センター長
関口敦