ご挨拶

摂食障害(拒食症、過食症など)は、国内の推定患者数が約22万人とされています。拒食症(神経性やせ症)は身体的にも重篤化しやすく、生命が脅かされる疾患です。予防、早期発見、急性期治療、慢性期・回復期の支援などの総合的な対策のためにも、専門的治療施設設立が望まれ、平成17年より「摂食障害治療ガイドラインの臨床実証及び治療ネットワークの確立研究」が開始され、平成22年に日本摂食障害学会の有志が「摂食障害センター設立準備委員会」を発足させて、治療施設を求める25000筆の署名を集めました。

厚生労働省では摂食障害対策の推進のため、平成26年度に厚生労働省事業として「摂食障害治療支援センター設置運営事業」が開始され、国立精神・神経医療研究センターが「摂食障害全国基幹センター」に指定されました。その後、初代センター長である安藤哲也の指揮のもと、国内に4か所(宮城、千葉、静岡、福岡)に「摂食障害治療支援センター」が設立され、各地域の摂食障害治療を支えています。

令和3年度より、「摂食障害全国基幹センター」は「摂食障害全国支援センター」へ、「摂食障害治療支援センター」は「摂食障害支援拠点病院」と名称を変え、関口敦が2代目のセンター長を拝命いたしました。

今後は、更なる摂食障害支援拠点病院の設立を目指し、既存の支援拠点病院とともに摂食障害治療を行っている医療従事者の皆様に対して治療支援体制の拡充を図ってまいります。また、「日本摂食障害学会」とともに専門家の育成や学術活動を、「摂食障害センター設立準備委員会」の後継団体である「(一般社団法人)日本摂食障害協会」とともに当事者やご家族の皆様に情報発信を進めてまいりたいと考えております。

皆様方のご指導、ご支援のほどをよろしくお願い申し上げます。
令和3年4月1日

摂食障害全国支援センター センター長
関口敦