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第68回 若手育成カンファレンス報告書

今回はTMC 情報管理・解析部の菅原が『臨床での直感とつながる研究データ』という題で発表しました。
  研究者が臨床研究の成果をどのように呈示するかによって、臨床現場での受け止め方や使われ方が変わり、また、ユーザーがデータを最大限に活用することで臨床での選択肢の幅を広げることが出来ます。今回は、演者の経験もふまえ、治療あるいは診断や予後予測に関わるデータを例に、様々な指標についての紹介を行いました。
 治療の効果については、データを二値データとして示す場合と、連続量データとして出す場合がありますが、前者については、絶対リスク低下 (Absolute Risk Reduction)に基づいて効果発現必要症例数 (NNT; Number Needed to Treat)を計算することで、臨床的な有用性を示すことが出来ます。また、連続量として提示するほかないデータの場合、主観/客観尺度との関連性から決められる最小重要差 (MID; Minimally Important Difference)を基準として、治療効果の臨床的なインパクトを示すことが出来ます。
 診断や予後予測については、スクリーニング検査などで陽性と判定された場合でも、事前オッズに尤度比を乗じて事後オッズを計算しているため、患者背景によって検査陽性の臨床的意味が異なり、現場における診たてが大切です。また、しばしば指標として登場するオッズ比についても、一定の条件を外れた場合、リスクを過大ないし過小評価するため、その定量性解釈は慎重であるべきと伝え、口演を終えました。

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