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第73回 若手育成カンファレンス報告書

第73回の若手育成カンファレンスは病院脳神経外科で医師として活躍されている飯島圭哉さんに『限局性皮質異形成に対する手術予後予測スコアリングシステムの開発』という題で発表をしていただきました。神経幹細胞から生じた未熟な神経細胞が正しい位置まで遊走できず途中に留まってしまう限局性皮質異形成 (FCD; focal cortical dysplasia)は、てんかんを引き起こすため切除対象となることがあります。現在、外科的治療の適応および手術計画は多種類の検査結果を組み合わせて決められていますが、その総合判断は医師の主観による部分も大きいことが課題になっています。そこで、飯島さんはFCDに対して、術前検査を含む予測因子によるスコアリングシステムを作成し術後の発作消失を予測することを着想しました。口演では、これまで得られたデータをもとに幾つかの予測因子を用いたスコアリング方が示され、各症例に適応した場合の得点も併せ示されました。
発表の後は、スコアの重み付け法や臨床的な判断への用い方について議論されたほか、対象者を小児と成人で分けた評価法の作成など、活発な議論が提起されました。今後は、ここまでの結果をまとめながら、さらに症例数を増やしてより予測性が高く、外科的治療の適応判断や患者・家族の意志決定に役立つスコアリングシステムを作成することが期待されます。

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